南砂町
東西線 南砂町駅

砂町袖ヶ浦商栄会

商店街一覧

潮騒は聞こえないけど、美味しい豆腐がお待ちかね。

東京メトロ東西線の南砂町駅を出て荒川へ向かう。
10分程歩くと荒川の土手が見えてきた。
土手に上がって河口を見る。
首都高速湾岸線の向こうに水平線が見える。
海とは反対、上流へ向かって歩いて行くと街中に銭湯の煙突を見つけた。
うむ、商店街の匂いがする。
土手を下りて煙突を目指すと案の定銭湯があった。
昼前なのでシャッターは下りているが
職人が入り口の庭木を剪定しているので
「不二の湯」は現役なのだろう。
銭湯の前には理髪店と郵便局。
二軒隣では豆腐店が店を開けている。
「豊田屋豆腐店」の中では二代目が油揚げを並べている。
店の奥では先代が厚揚げ作りの真最中。
「豊田屋豆腐店」の仕込みは毎日午前2時から。
豆腐店の朝は早いと聞いていたが、この店は格別に早い。
写真を撮っていると常連の婦人が自転車で豆腐を買いに来た。
この店の厚揚げは絶品なの、と笑顔で教えてくれた。
二代目に聞くと、この通りは「砂町袖ヶ浦商栄会」というのだが、
店舗が少なくなったので商店街としての活動はしていないとのことだ。
商店街名に袖ヶ浦とあるように以前はこの辺りまで海岸で、
海水浴場もあったそうだ。
自分(二代目)が生まれるずっと前のことだけどね、と笑って話してくれた。
豆腐店を後に少し先へ行くと丁字路があった。
右の通りの案内には「四十町通り」と記されている。
四十町通りへ入って行くと
歩道のレンガに魚や海老や貝などが描かれている。
バス停の表示は「袖ケ浦」。
海が近かったことを儚く物語っている。
商店街には薬局や町中華や蕎麦店などがポツリポツリ。
通りに営業している店は少ないが、
これからの季節、夕方の荒川土手を散歩して、不二の湯で汗を流して、
豊田屋豆腐店の冷奴でビールを飲む。
これは砂町袖ヶ浦商栄会での楽しみの一つだ。
帰り際に街中を歩いていると「おこり地蔵」なる地蔵尊があった。
近くにいた婦人に聞くと「おこり」は「怒り」ではなく
病の「瘧」で、熱病を直してくれるご利益があるそうだ。
この地蔵尊は昔、浜辺に流れ着いたらしい。
今はマンションンの間に鎮座する地蔵尊だが、
海岸線が遠く離れるまでは毎日海風に吹かれていたんだろうな・・・

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

商店街。MAP

  • ●住所
     ・江東区東砂8丁目19

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