立会川
京浜急行電鉄線 立会川駅

立会川龍馬通り繁栄会

商店街一覧

10代の坂本龍馬が歩いた通りを、平成の終わりに行く。

駅を出て少し行くと陽光に照らされた坂本龍馬が立っていた。
銅像は龍馬が土佐藩下屋敷のあったこの地で若い頃を過ごした証だ。
ここは立会川龍馬通り繁栄会。商店街は京急線立会川駅を出てすぐ、
旧東海道に繋がる龍馬も歩いた細い通りだ。
商店街の前会長でもある「まるしん百貨店」のご主人によると
明治37年の立会川駅開業に伴い店舗が集まり発展し、
昭和25年の大井競馬場の開場で、
商店街はひと際賑やかになったそうだ。
競馬場を利用する人たちが多いためだろうか、通りには飲食店が目立つ。
龍馬像の視線の先には、
大正13年創業の海苔とお茶を商う「ヤマキいとう」がある。
旧東海道には安政3年創業のそば店や大正8年から続く
雑貨店が店を構えている。
大正、明治、江戸からの歴史も確かに息づいている商店街なのだ。
その証拠に、最近は龍馬ファンや旧東海道を散策する人、
外国からの観光客も増えている。
まるしん百貨店のご主人に見せてもらった
古い絵地図には立会川の河口で潮干狩りをする人や
海苔養殖のために海に立てたヒビが描かれていて、
河口から先はすぐ海だ。土佐藩の砲台跡に行き、
首都高速と高いビルを眺めながら大きく息を吸った。
潮の香りはしなかった。100年で世界は変わった。
今、この国は龍馬の思い描いた国になったのだろうか。
「日本を今一度せんたくいたし申候」龍馬の言葉が胸に染みる。
帰り際、懐手した龍馬像を見上げると古い友人のK君が司馬遼太郎の
「龍馬がゆく」に心酔し、
ヒッチハイクで高知の桂浜まで行ったことを思い出した。
その時の彼も10代だった。
K君は今、高校の先生として若い人たちを育てている。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • まるしん百貨店

    まるしん百貨店

    さまざまな日用雑貨を取り扱うお店。大正時代から続く店の始まりは牛鍋屋。その後、酒屋な どをやりながら40余年前に今の百貨店に。店には大正15年生まれのご主人が今も現役でがんば っている。ご主人は商店街や北浜地域の生き字引だ。ホウキを買いがてら街の話を聞くのも面 白い。あと20年は店を守っていけそうなくらい元気なご主人に是非会いに行ってください。

    まるしん百貨店

    まるしん百貨店 まるしん百貨店

    さまざまな日用雑貨を取り扱うお店。大正時代から続く店の始まりは牛鍋屋。その後、酒屋な どをやりながら40余年前に今の百貨店に。店には大正15年生まれのご主人が今も現役でがんば っている。ご主人は商店街や北浜地域の生き字引だ。ホウキを買いがてら街の話を聞くのも面 白い。あと20年は店を守っていけそうなくらい元気なご主人に是非会いに行ってください。

  • そば会席 吉田屋

    そば会席 吉田屋

    そば粉十割の手打ちそば店。旧東海道を品川方面に少し歩くと左手に趣のある店構えが見えてく る。今の地に移って来たのは大正元年。鮫洲での創業は安政3年まで遡る老舗のそば店だ。本日頂 いたお昼ご飯は、新そばを打ったせいろ。店内で挽いて打つ新そばの香りと色は際立っていた。

    そば会席 吉田屋

    そば会席 吉田屋 そば会席 吉田屋

    そば粉十割の手打ちそば店。旧東海道を品川方面に少し歩くと左手に趣のある店構えが見えてく る。今の地に移って来たのは大正元年。鮫洲での創業は安政3年まで遡る老舗のそば店だ。本日頂 いたお昼ご飯は、新そばを打ったせいろ。店内で挽いて打つ新そばの香りと色は際立っていた。

  • 大黒屋

    大黒屋

    旧東海道に面したせんべい屋さん。江戸時代、品川や目黒で栽培が盛んだった筍の形を模した「た けのこせんべい」が店の名物。こだわりの生地で作ったせんべいの味は、ザラメ、胡麻、海苔、醤 油、辛子の5種類。煎餅の味もさることながら人情の厚い女将さんの話も味わい深かった。

    大黒屋

    大黒屋 大黒屋

    旧東海道に面したせんべい屋さん。江戸時代、品川や目黒で栽培が盛んだった筍の形を模した「た けのこせんべい」が店の名物。こだわりの生地で作ったせんべいの味は、ザラメ、胡麻、海苔、醤 油、辛子の5種類。煎餅の味もさることながら人情の厚い女将さんの話も味わい深かった。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・東京都品川区東大井2-23-1

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