千駄木
千代田線 千駄木駅

根津神社裏の路地

商店街一覧

いつもの店が、いつまでもある路地。

東京メトロ千代田線千駄木駅の階段を上り
地上に出ると目の前には不忍通り。
通りに並ぶ商店街の街路灯には
「つつじまつり」のフラッグが揺れている。
不忍通りを根津方面へ歩いて行くと
千駄木二丁目の交差点が現れた。
三叉路の交差点を右折して根津神社裏門坂を上って行く。
少し歩くと左手に神社の北門が出てきた。
鳥居の前には露店が店を出している。
境内には射的やタコ焼きなど様々な露店が並び、
夥しい数の国内外の老若男女がつつじの花を愛でている。
人ごみは嫌いなのだが、
折角なのでつつじの写真をカシャ・カシャ・カシャ。
さて、本来の目的の商店街へ行こうと北門の鳥居を出ると
目の前に路地があった。
路地の入り口近くには
破れかけた「たばこ」の文字の赤いサンシェードと数台の自動販売機。
路地の奥の方に店舗の看板らしきものが見える。
通りに人通りは少ない。
商店街では無いようなのだが、奥へ進むことにした。
通りには玄関の前に花や木を植えている家が多い。
中でも一際緑に覆われている家があるので近付いて行くと、
どうやら店舗のようだ。
黄色いサンシェードの半分は緑に覆われていて
見えるのは「具店」の二文字。
開店の準備をしている女将さんに聞くと店は「戸田文具店」。
覆っている植物はオーシャンブルーという亜熱帯の朝顔の一種だそうだ。
店では文房具の他に小さな子供向けの玩具も販売している。
店先に吊るされたキューピー人形がキュートだ。
隣には蕎麦店が営業中。昼時なので数人の客が暖簾を潜って行った。
路地をさらに奥へ進むと絵本「はらぺこあおむし」と
ホラーゲーム「青鬼」の手作りオブジェが店先で出迎える青果店があった。
「金杉青果」の店主は子供好きに違いない。
子供たちが描いた店主の似顔絵も貼ってある。
店では野菜や果物の他、調味料や菓子や米などの様々な食料品、
ティッシュなどの日用品、生花なども販売している。
店で売られている野菜の一部は店主の実家の畑で有機栽培されたモノだ。
金杉青果は街の人たちにとってコンビニエントで安心できる店舗なのだろう。
さらに奥には精肉店の看板が見える。
店に行くと「山本畜産」には客足が絶えない。
忙しい中、話を聞くのは難しそうなので店舗の外観の撮影だけをお願いした。
今日は、つつじまつりの喧騒から根津神社裏門坂を隔てた静寂へ、
ほんの数歩でハレの日とケの日が入れ違う路地を見つけた。
根津神社裏の路地には日常をひっそりと支える心安らぐ店たちがある。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

商店街。MAP

  • ●住所
     ・文京区千駄木2丁目2

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