東西線
東西線 落合駅

上落合銀座商盛会

商店街一覧

店先の赤いリンゴが、季節と小さな喜びを運んでくれた。

東京メトロ東西線 落合駅の階段を上がると、
天高く馬肥ゆる秋である。晴れ渡る青空の下、
山手通りを北へ向かうと左手に細い道が現れた。
入り口の街路灯に架かるサインボードには、
上落合銀座商盛会の文字。
白地に青で書かれた文字の素気無さが良い。
道を奥に歩いて行く。通りに店舗は少ない。
数店の飲食店の他、物販の店は青果店と鮮魚店の二店舗のみだ。
肉店が無いのが残念だが、生鮮三品のうちの二つがあるのは嬉しい。
洋品店も文具店も花店も無いのに、
この青果店と鮮魚店が道を挟んで向かい合わせにあるのが、
なんとも嬉しい。
どちらの店も昔から商いを続けている佇まいだ。
青果店のご主人に話を伺うと、戦後すぐからの店だそうだ。
常連客たちのために今も現役で頑張っている。当然、以前は肉店もあり、
青果店も複数あって、通りの多くの家が商売をしていたのだと教えてくれた。
商店街を抜けて付近を散策していると寺院に出くわした。
柿の木に実がたわわに実っている。
鐘の音は聞こえなかったが「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」だ。
子規には悪いが、柿よりも上落合銀座商盛会の青果店に並んでいた林檎の赤さの方が、
今日の僕の胸には響いた。
ひっそりと現れた商店街の目立たない青果店が、
街に小さな季節を運んでくれていることが嬉しかった。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 渡辺青果物

    渡辺青果物

    戦後すぐから続く青果店。二代目のご主人は毎朝3時半に淀橋市場に野菜や果物を仕入れに行く働き者だ。今日の店頭には、美味しそうに色づいた林檎が並んでいた。真夏なのではと思われる陽射しだが、ご主人の仕入れた林檎が秋の訪れを教えてくれた。

    渡辺青果物

    渡辺青果物 渡辺青果物

    戦後すぐから続く青果店。二代目のご主人は毎朝3時半に淀橋市場に野菜や果物を仕入れに行く働き者だ。今日の店頭には、美味しそうに色づいた林檎が並んでいた。真夏なのではと思われる陽射しだが、ご主人の仕入れた林檎が秋の訪れを教えてくれた。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・新宿区上落合3丁目5

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