明大前
京王線 明大前駅

明大前商店街

商店街一覧

春の雨に包まれ、静かにドラマを重ねていく。学生街の顔をもつ明大前商店街

明大前商店街を訪れた日は、
春の柔らかい雨が降っていました。
改札を出ると、駅前広場には
Uber Eatsのパンフレットを配る男性。
その横を学生らしい若者が行き交っていました。
こちらの駅周辺には
明治大学教養学部や放送専門学校をはじめとし、
小中高を含めると10の学校があります。
ほかの街よりも若者が多いのは、
明大前が学生街の顔を持っているからでしょうか。
明大前駅は、京王線と井の頭線が交差しています。
駅の開業は京王線から。
1913年(大正2年)京王電気軌道の
火薬庫前駅が開業しました。
火薬庫前駅という名前は、
甲州街道沿いに日本帝国陸軍の
広大な火薬庫があったためだそうです。
井の頭線は1933年(昭和8年)に西松原駅として開業。
火薬庫跡地に明治大学が移転し、
駅の名称が両線とも明大前駅に変わったのは、
1935年(昭和10年)でした。
こちらは京王線を挟んで北側と南側に商店が並んでいます。
線路の周辺は京王線高架化による再開発が進み、
空地が目立ちますが、お店のご主人によると
以前は乾物、お豆腐、洋服など様々な商店が立ち並び、
通りは買い物客で賑わっていたそうです。
変わり続ける街を見つめてきた明大前の商店には、
いずれも個性あふれるドラマがあります。
共通しているのは
「時代が変わっても、変わらない価値」。
昭和と平成を経て愛され続けるお店には、
時代に左右されないよいものを、
時代に合わせて柔軟に提供する、
商店の静かなプライドと知恵を感じました。

案内人:はたけあゆみ
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • いがらし果実店

    いがらし果実店

    今年で80年目を迎える青果店です。神田の果物専門店にいた義父が独立して開業しました。現在は3代目となる奥様がお店を取り仕切っています。スーパーとは一線を画す品質の果物を取り揃えることで、「五十嵐さんなら間違いない」と地元の方々に愛されています。店頭にはそんな高級果物をふんだんに使った無添加の手作りジャムも。お店の二階では、ル・コルドン・ブルーで学んだ娘さんが、お店の果物を使ったお菓子教室を開催しています。

    いがらし果実店

    いがらし果実店 いがらし果実店

    今年で80年目を迎える青果店です。神田の果物専門店にいた義父が独立して開業しました。現在は3代目となる奥様がお店を取り仕切っています。スーパーとは一線を画す品質の果物を取り揃えることで、「五十嵐さんなら間違いない」と地元の方々に愛されています。店頭にはそんな高級果物をふんだんに使った無添加の手作りジャムも。お店の二階では、ル・コルドン・ブルーで学んだ娘さんが、お店の果物を使ったお菓子教室を開催しています。

  • ハナムラ楽器店

    ハナムラ楽器店

    珍しい手作り楽器のお店です。お洒落なご主人は、なんと82歳。音楽を愛する家に育ち、大学を卒業後、24歳で「好きなことをやろう!」と楽器の世界へ。こちらで制作する楽器は、すべて単板一枚板。店内には30年寝かせた厚い板が並び、注文に合わせて玉ねぎの皮や山葡萄で染め上げます。「木の侘び寂びは、人生の詫び寂び」というご主人が開発した、独創的なオリジナル楽器も見どころです。

    ハナムラ楽器店

    ハナムラ楽器店 ハナムラ楽器店

    珍しい手作り楽器のお店です。お洒落なご主人は、なんと82歳。音楽を愛する家に育ち、大学を卒業後、24歳で「好きなことをやろう!」と楽器の世界へ。こちらで制作する楽器は、すべて単板一枚板。店内には30年寝かせた厚い板が並び、注文に合わせて玉ねぎの皮や山葡萄で染め上げます。「木の侘び寂びは、人生の詫び寂び」というご主人が開発した、独創的なオリジナル楽器も見どころです。

  • 古美術ルネ

    古美術ルネ

    今年で40年目を迎える、街の骨董店です。こちらは近隣の古い家から一括買い取りを相談されることが多く、店内には古美術から昭和レトロまで、幅広いアイテムが並んでいます。「手仕事で一所懸命作ったもののよさを感じてほしい」と語るご主人が見せてくれたのは、いまでは珍しい「くさび直し」が施された古い器。昔の職人の高い技術と、道具を大切にする人々のドラマを感じさせる品です。

    古美術ルネ

    古美術ルネ 古美術ルネ

    今年で40年目を迎える、街の骨董店です。こちらは近隣の古い家から一括買い取りを相談されることが多く、店内には古美術から昭和レトロまで、幅広いアイテムが並んでいます。「手仕事で一所懸命作ったもののよさを感じてほしい」と語るご主人が見せてくれたのは、いまでは珍しい「くさび直し」が施された古い器。昔の職人の高い技術と、道具を大切にする人々のドラマを感じさせる品です。

  • 谷口呉服店

    谷口呉服店

    京都の帯屋に育った義父が1930年(昭和5年)に恵比寿で開業し、戦後こちらに移転したお店です。現在は先代に代わりご主人と奥様がお店を営んでいます。伝統的な古典柄を扱うことから、こちらで仕立てた和服が母から子へと大切に受け継がれることも多いそうです。昔からの職人さんとのつながりで、仕立て直しや汗抜き、洗い張りなどにも幅広く対応できるのは、歴史ある呉服店ならでは。時々奥様がお客様の着付けを手伝うこともあるそうです。

    谷口呉服店

    谷口呉服店 谷口呉服店

    京都の帯屋に育った義父が1930年(昭和5年)に恵比寿で開業し、戦後こちらに移転したお店です。現在は先代に代わりご主人と奥様がお店を営んでいます。伝統的な古典柄を扱うことから、こちらで仕立てた和服が母から子へと大切に受け継がれることも多いそうです。昔からの職人さんとのつながりで、仕立て直しや汗抜き、洗い張りなどにも幅広く対応できるのは、歴史ある呉服店ならでは。時々奥様がお客様の着付けを手伝うこともあるそうです。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・世田谷区松原2-45-1

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