新小岩駅南口。
駅前ロータリーの向こうには「ルミエール」の文字が
燦然と輝くアーケード街が見える。
今日、訪れたのは「新小岩ルミエール商店街」。
アーケードに足を踏み入れると、
商店街は多くの人たちで賑わっている。
駅の近くはチェーン店が目立つのだが、その中に鞄店を見つけた。
マルゼン鞄店の側面の外壁にはリュックがびっしりと掛かっている。
店内ではカジュアルなモノからフォーマルなモノまで、
様々な種類の鞄を手に取ることができる。
この店なら希望の鞄が見つかるに違いない。
店を出てアーケードを歩いて行くと小さな陶磁器の店があった。
店の名は小野寺陶研堂。
間口は狭いのだが、店内の左右の壁の棚には
茶碗やカップなど色々な食器がこれでもかと並んでいる。
女将さんに聞くと店で扱う陶磁器の多くは有田焼とのこと。
先へ歩くと色とりどりの紫陽花に目を奪われた。
生花店「花しめ」では三代目とお母さんが店先に花を並べている。
隣接する店は「和菓子ちぐさ」。
お菓子の写真を撮っている最中、
数人の客が人気商品の「栗どら焼」や「かりんとうまんじゅう」を買いに来た。
店主が店先で大きな段ボール箱から靴を出しているのは「つるや履物店」。
店の看板には「SINCE 1940」の文字。
話を聞いていると次から次へと客がやって来る。
店主の人柄もあるのだろう、かなり人気の靴店だ。
真赤な野立傘が目を惹く店舗は呉服店の「はな萌」。
店では呉服の他に和装小物も数多く扱っている。
階段箪笥に並ぶ草履、店の真ん中には桜の生地、
壁に掛かる布には端午の節句の意匠、とてもお洒落なレイアウトだ。
海外からの観光客がしばしば店に入ってくるのも頷ける。
今日訊ねた店はどこも三代目が暖簾を守っている。
若い店主がいる商店街は、光（ルミエール）輝いている。
アーケードの終わり近くに商店街事務所があった。
事務所に入ってアーケードの天井から下がる
各店舗のサインボードの形状が2種類あることを尋ねると、
「新小岩ルミエール商店街」は通称で、「新小岩銀座商店街」と
「新小岩ドリームウェイ商店街」の二つで構成されているからだと教えてくれた。
商店街はイベントも積極的に行っていて、
7月と12月の「スクラッチセール」や
食品詰め放題などを行う「秋のドリーム大収穫祭」では
多くの人でアーケード街が溢れ返るそうだ。
近々、通りは和テイストに模様替えする予定とのこと。
今度は、装いも新たになったアーケード街を訪れなくては・・・

案内人:小林猛樹
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