両国
中央線(各駅停車) 両国駅

国技館通り商店会

商店街一覧

文豪も聞いたのか、櫓太鼓が響く街。

レトロモダンな佇まいの両国駅を出ると、
すぐ北隣には両国国技館。
年が明ければ見上げる櫓から相撲太鼓が響いてくるだろう。
両国駅西口から南北に伸びる道は国技館通り。
通りの南の先には回向院。
回向院は江戸時代に勧進相撲の定場所だった寺だ。
この国技館通りを中心とした商店街が「国技館通り商店会」。
国技館通りを回向院に向けて歩く。
道の所々にブロンズの力士像と
手形のモニュメントが飾られている。
通りを丁髷の若い力士が自転車に乗って通り過ぎる。
菓子店の店先では「土俵サブレ」が売られている。
さすが相撲の街だ。
「土俵サブレ」を作っている菓子と甘味の店
「両国 国技堂」は大正12年の創業。
「土俵サブレ」の他に「あんこあられ」が人気商品。
写真を撮っている間にも
二組の客が「土俵サブレ」を買いに来た。
「両国 国技堂」の脇の路地を覗くと
「オーダーシャツ「OKADAYA」の看板。
テーラーは時々見かけるがオーダーシャツの専門店は珍しい。
店に入ると棚には様々な生地が並んでいる。
襟やカフスのデザインも多彩だ。
奥では職人がシャツを作っている。
彼が作るシャツは客の身体にピッタリの仕上がりになるのだろうな。
国技館通りに戻って先へ進む。
突き当りの丁字路は京葉道路。
左へ折れて東へ歩く。
通りに物販の個店は少ない。
店先にたくさんの果物が並ぶスーパーマーケット
「マート ヤオケン」を発見。
二代目に聞くと元は青果店で屋号は八百賢。
どうりで果物の品揃えが多いはずだ。
「マート ヤオケン」の角を曲がった先には瀬戸物店があり、
京葉道路沿いには酒店や茶舗がシャッターを上げていた。
横道には洋品店やパン店もあるが
「国技館通り商店会」の店舗の多くは飲食店。
当然のことながら「ちゃんこ」の店が目立つ。
「横綱横丁」と記されたアーケードが架かる路地。
回向院の境内には力塚と彫られた大きな石碑。
近くには時津風部屋もある。
両国は相撲との関りが深い街だが
、街の所々に目を凝らすと「吉良邸跡」、「勝海舟生誕の地」、
「芥川龍之介成育の地」、「小林一茶居住の地」
などを見つけることができる。
「国技館通り商店会」は相撲だけではなく、
歴史と文学も同居している街にある。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

商店街。MAP

  • ●住所
     ・墨田区両国2丁目13 国技館通り

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