京急蒲田
京浜急行電鉄線 京急蒲田駅

京急蒲田あすと

商店街一覧

あすとは「雨ニモマケズ 夏ノ暑サニモマケヌ」のだ。

“夏はアーケード”ということで、
今日は京急蒲田駅前の商店街「京急蒲田あすと」を訪れた。
見上げると遠くの空にゲリラ豪雨を伴っていそうな雲が見える。
京急蒲田は僕が生まれ育った家に程近い。
昔は雑多な感じがした街も駅は瀟洒な3階建ての高架になり、
駅前もすっかり奇麗に様変わりして、
商店街も立派なアーケードに覆われている。
日射しを避けるために足早にアーケードの下へ。
通りに目立つのは、飲食店だ。
特に居酒屋が多い。
中学・高校生の頃はこの商店街で良く買い物をしたものだが、記憶にある店が無い。
少し歩くと見覚えのある店を見つけた。
煎豆を販売している但馬屋だ。
店に入って但馬屋の主人に話を聞くと、店は昭和28年創業とのこと。
僕が昔、廉価で売られているチノパンやジーンズを友達とよく買いに来たと話すと、
昔は通りに洋品店や靴店が多くあり、
その以前は精肉店、鮮魚店、青果店や乾物店などが軒を並べ、
街の人が日常的に使う商店街だったのだと教えてくれた。
当時は煎豆も量り売りしていて、酔っ払いが味見と称して
ケースの塩豆を数粒口に入れて立ち去ってしまうこともあったなと笑っている。
少し進むとたくさんの観葉植物の鉢植えが並ぶ店があった。
生花店かと思いきや店先の黒板に「flower/bar/wineshop」と記されている。
ここJUURIでは生花や観葉植物と共にワインを販売していて、
店ではお酒を楽しむこともできる。
京急蒲田には異色のお洒落な店だ。
「京急蒲田あすと」で僕の記憶に鮮明に残っている店は、もう無かった。
その店は、通りの横道にあった矢場だ。
和弓で白と黒の蛇の目の的を射る遊び場だ。
当時もその店以外で矢場など見かけたことはなかった。
日本中探しても矢場なんてもう無いのだろうな。
アーケードを出ようとした時、突然の驟雨。
思い出の店もきれいさっぱり流していくかのような雨脚だ。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 但馬屋

    但馬屋

    煎豆と落花生の店の創業は昭和28年。落花生や大豆、えんどう豆を煎るのは60年以上使い続けている煎豆機だ。機械の横にはこちらも年季の入った大きな笊が幾重にも重ねられている。年季の入った機械はご主人が修理をしながら大切に使っているそうだ。今はガスだが昔はコークスを使っていて、当時を知る人はコークスの炎で煎った豆が食べたいと懐かしむとのこと。但馬屋の一番人気は塩豆。常連がこぞって買いに来る逸品だ。

    但馬屋

    但馬屋 但馬屋

    煎豆と落花生の店の創業は昭和28年。落花生や大豆、えんどう豆を煎るのは60年以上使い続けている煎豆機だ。機械の横にはこちらも年季の入った大きな笊が幾重にも重ねられている。年季の入った機械はご主人が修理をしながら大切に使っているそうだ。今はガスだが昔はコークスを使っていて、当時を知る人はコークスの炎で煎った豆が食べたいと懐かしむとのこと。但馬屋の一番人気は塩豆。常連がこぞって買いに来る逸品だ。

  • JUURI

    JUURI

    2022年3月に創業した新しい店の名はJUURIと書いてユーリと読む。フィンランド語で「根っこ」を意味するそうだ。JUURIでは生花や観葉植物と共にスペイン産のワインを購入することができる。さらに店の奥はカウンターになっていてスタンディングバーの顔も持つ多彩な店だ。花の香りに包まれてワインを楽しむのは酒好きのニュースタイルかな。蒲田の地に根を下ろして左党たちにお洒落なお酒の楽しみ方を提案し続けて欲しい新しい店だ。

    JUURI

    JUURI JUURI

    2022年3月に創業した新しい店の名はJUURIと書いてユーリと読む。フィンランド語で「根っこ」を意味するそうだ。JUURIでは生花や観葉植物と共にスペイン産のワインを購入することができる。さらに店の奥はカウンターになっていてスタンディングバーの顔も持つ多彩な店だ。花の香りに包まれてワインを楽しむのは酒好きのニュースタイルかな。蒲田の地に根を下ろして左党たちにお洒落なお酒の楽しみ方を提案し続けて欲しい新しい店だ。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・大田区蒲田4丁目16−4

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