千駄木
千代田線 千駄木駅

よみせ通り商栄会

商店街一覧

舞姫が憩う商店街には、地蔵のイラストが良く似合う。

千駄木は文豪森鷗外や夏目漱石が暮らした街だ。
鷗外の旧居跡がある団子坂を背にして
谷中霊園方面に少し歩くと左手に曲がりくねった通りに出くわした。
商店と民家が立ち並ぶ通りを進むと
お地蔵様のイラストをあしらった「よみせ通り」のアーチが現れる。
ここは大正期から続く商店街。
その名の通り以前は夜店が軒を並べて賑わいを見せた通りだ。
今、通りには新旧の店が連なっている。
米屋や肉屋、花屋、洋品店、酒屋などの古くからある店の間に、
CAFEや雑貨などの新しい店舗がシャッターを開けている。
ベビーカーを押す若いお母さんや自転車で急ぐ婦人に混じって
海外からの観光客もちらほら見かけた。
CAFEで一休みしている若いブロンドの女性は、
さながら鷗外の舞姫に出てくるエリスのようだ。
よみせ通りは、新と旧、和と洋が調和した居心地の良い商店街だ。
通りの北のはずれ近くに延命地蔵尊があった。
これがアーチのイラストの由来だ。
途中の花屋さんに話を聞くと、
イラストは以前近所に住んでいた俳優の中尾彬さんが描いたと教えてくれた。
団子坂下へ向かっての帰り道。
漱石の「三四郎」に団子坂が出てきたことを思い出した。
坂の上の空を見上げた。
羊雲は無かったが「ストレイ・シープ(迷羊)、
ストレイ・シープ(迷羊)」と口の中で唱えてみた。
CAFEのブロンド女性にエリスを彷彿するとは、
不惑の歳をとうに過ぎても人生は迷いだらけだ。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 大沢製麺所

    大沢製麺所

    昭和8年創業の製麺屋。店先には二代目店主が朝3時半から毎朝仕込むうどん、そば、中華めん、やきそばなどの生麺が並ぶ人気の老舗。お話を伺っている間もご常連さんがやきそばの麺を買って行った。

    大沢製麺所

    大沢製麺所 大沢製麺所

    昭和8年創業の製麺屋。店先には二代目店主が朝3時半から毎朝仕込むうどん、そば、中華めん、やきそばなどの生麺が並ぶ人気の老舗。お話を伺っている間もご常連さんがやきそばの麺を買って行った。

  • 東京キッチュ

    東京キッチュ

    平成28年に開店した和雑貨の店。畳名刺入れや法被のバッグなど、オリジナル商品も盛りだくさん。店主のこだわりは、話の切っ掛けや盛り上がりに役立つ商品の販売。コミュニケーションを生み出す商品、それが東京キッチュの和雑貨だ。

    東京キッチュ

    東京キッチュ 東京キッチュ

    平成28年に開店した和雑貨の店。畳名刺入れや法被のバッグなど、オリジナル商品も盛りだくさん。店主のこだわりは、話の切っ掛けや盛り上がりに役立つ商品の販売。コミュニケーションを生み出す商品、それが東京キッチュの和雑貨だ。

  • フラワーショップ ふじくら

    フラワーショップ ふじくら

    初代のお母さんと二代目の娘さんが切り盛りする花屋。二人とも一見の僕に優しく丁寧に花のことや商店街のことを教えてくれた。今日の店先を鮮やかに彩るのは数種類の紫陽花。ふじくらで束の間、季節を感じることができた。

    フラワーショップ ふじくら

    フラワーショップ ふじくら フラワーショップ ふじくら

    初代のお母さんと二代目の娘さんが切り盛りする花屋。二人とも一見の僕に優しく丁寧に花のことや商店街のことを教えてくれた。今日の店先を鮮やかに彩るのは数種類の紫陽花。ふじくらで束の間、季節を感じることができた。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・文京区千駄木3−47−12

コメント

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2 Comments

  • 古川 より:

    よみせ通り商栄会のアクセサリーショップ、ひまわりさんは営業してますか?

    営業曜日、時間、電話番号を知りたいのですが…

    よろしくお願いします。

    • nextera より:

      古川 様

      街てくにコメントいただきまして、ありがとうございます。
      ご質問の個店さんの情報を編集部で調べましたが、
      詳細な情報は公表されていないため、わかりませんでした。
      お力になれずにすみません。

      今後とも街てくをよろしくお願いいたします。

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