糀谷
京浜急行電鉄線 糀谷駅

日の出銀座商店街

商店街一覧

今は無き銭湯で小さなシンシアと逢ったことがある。

京急蒲田駅を出て環八を羽田方面に少し歩くと
程よい道幅の商店街が出てくる。
商店街は環八を右に折れると地元では大概の人が知っていて
時折メディアでも紹介される七本の道が交差する七辻まで続いている。
ここは僕が小学生の頃、よく利用していた日の出銀座商店街。
当時は、駄菓子屋やプラモデル店に足繁く通ったものだ。
住宅になってしまった商店も多いのだが青果店、肉店、
花店などの記憶に残る物販の個店が今もシャッターを上げている。
嬉しいことに子供の頃に通った文房具店も健在だ。
飲食店も多いのだが、コロナの緊急事態宣言で
多くの店のシャッターには休業の張り紙が下がっている。
話を伺った店主たちは、このご時世でも
常連さんたちのおかげで店を開けることができるんだと口を揃えた。
子供の頃は、小学校の友達の家が営んでいる
肉店やおもちゃ店、食堂などもあったが、
今はどこも住宅になっていて知らない名前の表札がかかっていた。
高校生の頃、良く通ったパチンコ店は解体されている最中だった。
小学2年生の時、商店街にあった銭湯に母親と行き、
そこで同じクラスの女の子と出逢ってしまったことがある。
南沙織に似た子で、少し好きだった。
恥ずかしくて仕方が無かったのを今でも鮮明に覚えている。
その銭湯があった路地を覗くとランドセルを背負った
小さな男の子と女の子が楽しそうに歩いていた。
二人も商店街で思い出を創っていくのかな。
彼らに残念なのは、商店街には銭湯がもう無いので、
恥ずかしいけど少し嬉しい思い出が創れないことだ。
ちなみに僕は、あの日以来、母と銭湯に行くのを止めた。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • マリモ

    マリモ

    昭和27年創業の洋品店。女性用のおしゃれな洋品を扱う店に居るのは、優しい目をした二代目のご主人だ。コロナ禍でお店は如何?と伺うと「多くの常連のお客様たちがこんな時だから応援する」と言っていつも以上に頻繁に訪れてくれるのだと笑顔で話してくれた。屋号のマリモは、創業したご両親が北海道出身だったからとのこと。納得の屋号だ。

    マリモ

    マリモ マリモ

    昭和27年創業の洋品店。女性用のおしゃれな洋品を扱う店に居るのは、優しい目をした二代目のご主人だ。コロナ禍でお店は如何?と伺うと「多くの常連のお客様たちがこんな時だから応援する」と言っていつも以上に頻繁に訪れてくれるのだと笑顔で話してくれた。屋号のマリモは、創業したご両親が北海道出身だったからとのこと。納得の屋号だ。

  • やまいち商店

    やまいち商店

    64年続く青果店を守るのは三代目のご主人夫婦。暖簾を受け継いで、もう20年以上になる。季節の野菜や果物の他、天ぷらや煮物などのお惣菜も人気の商品。近所の常連たちが毎日楽しみに買い物に来る店だ。特に人気は「カボチャの煮物」と「なます」。今日は季節柄おいしそうな「筍ごはん」が並んでいた。

    やまいち商店

    やまいち商店 やまいち商店

    64年続く青果店を守るのは三代目のご主人夫婦。暖簾を受け継いで、もう20年以上になる。季節の野菜や果物の他、天ぷらや煮物などのお惣菜も人気の商品。近所の常連たちが毎日楽しみに買い物に来る店だ。特に人気は「カボチャの煮物」と「なます」。今日は季節柄おいしそうな「筍ごはん」が並んでいた。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・大田区南蒲田3-9

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