阿佐ヶ谷
中央線(各駅停車) 阿佐ヶ谷駅

阿佐ヶ谷スターロード商店会

商店街一覧

路地の奥で団子を見れば、空からポツリと大粒。

先週は田端に行ったので、
今日は文士村つながりで阿佐谷へやって来た。
北口へ出ると目の前にはロータリー。
すぐ左手の高架脇の路地の入口に、
星がちりばめられ「スターロード」と記された街路灯があった。
その星型に誘われて細い通りへ入って行く。
通りには居酒屋、スナック、バーなど、
夜を彩る飲食店が軒を連ねている。
高架脇横の路地の先の丁字路を右に折れて
「阿佐ヶ谷スターロード商店会」をさらに散策。
入り組んだ細い通りに小さな個人経営の飲食店がひしめく中、
シャッターを上げている物販の個店もチラホラ。
駅近くには青果店。
店先に並ぶ桃の甘い匂いに誘われてシャッターをカシャ。
毎朝、店主が淀橋の青果市場から仕入れてくる
新鮮な果物や野菜を求めて
「八百勇」には常連客が引きも切らない。
斜向かいの「T・P・O Shop MALAGA」は
女性洋品のセレクトショップ。
選び抜かれた国内外のアパレルや雑貨が並ぶ中、
自社ブランドT・P・Oの洋服も販売している。
商店街の中程にあるのは「髙田屋酒店」。
店に入ると左の棚にはワイン、右の棚には焼酎、
奥の棚には日本酒、真ん中の島には洋酒がズラリ。
暖簾は二代目が守っていて、
三代目は近所でワインバーを開いている。
三代目の店に並ぶのは、
もちろん髙田屋酒店が選び抜いたワインだ。
二代目に聞くと、
商店街では正月は「成人式を祝った新年餅つき大会」、
五月の終わりには「阿佐ヶ谷スターロードフェスティバル」を開催して
街を盛り上げているそうだ。
商店より住宅が目立つようになってきた商店街の終わり近くで
「ありん堂」と書かれた藍色の渋い暖簾を下げた和菓子店を見つけた。
ショーケースの中には店主が毎朝3時から作っている和菓子が並ぶ。
焼き団子(みたらし)や甘団子(餡)はイッポン100円。
いなり寿しは一個60円。
お財布にとっても優しい価格だ。
「水まんじゅう」は夏のこの時期ならでは。
春は「桜もち」、秋には「栗ようかん」と、
ありん堂の店先に並ぶ菓子は季節ごとに変わる。
和菓子の写真を撮っていると空から雨粒がポツリポツリと落ちてきた。
先にも書いたが阿佐ヶ谷は文士村と呼ばれ、
近辺には多くの文士が住んでいた。
中でも中心は井伏鱒二。
井伏の代表作の一つに山椒魚がある。
彼は何度も手を入れてこの作品を改訂している。
先日、TVでジョルジュ・ルオーの特集を見たのだが、
ルオーも仕上がった絵に筆を入れ続けたそうだ。
髙田屋酒店の二代目が商店街に並ぶ店も
時と共に様変わりしてきたと呟いていた。
うむ、商店街も一つの芸術作品と言ってもいいのかもしれないな。
モノや美味しさ、
そして店主とのやり取りが訪れた人を笑顔にするのだから・・・

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

商店街。MAP

  • ●住所
     ・杉並区阿佐谷北2丁目1 スターロード

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