蒲田
京浜東北線 蒲田駅

大城通り商店会

商店街一覧

ダッコロで駆け抜けた、ここは青春の通り。

JR蒲田駅の西口を出て、
右へ行くと東京工科大学の大きな校舎が見えてくる。
大学の前を通る多摩堤通りを西へ少し歩くと右手の奥にアーチが見えた。
多摩堤通りから池上通りへ抜けるこの通りが大城通り商店会だ。
蒲田駅近辺の商店街の多くは飲食店を中心とした繁華街なのだが、
大城通りは昔から地域の人たちの暮らしを支えてきた商店街。
僕の高校時代の友人の何人かもこの通りの近くに住んでいた。
自転車やバイクで数えきれないくらい通った思い出深い通りだ。
800m以上ある長い通りなので、ポツリポツリになってしまうが、
精肉店、青果店、花店、自転車店、畳店などの物販の個店がシャッターを上げている。
昭和9年創業の自転車店の店主に聞くと商店街は昭和3年から続いているとのこと。
昭和30から40年代は、長い通りのほとんどが店舗で、
とても賑わっていたということだ。
この自転車店ヒラタは、オーダーメイドの自転車を作ってくれる店だ。
既成の自転車の他に、店内にはハンドル、タイヤ、ギアなどのパーツがたくさん並んでいる。
部品を見ながら店主の話を聞いていると時間が経つのを忘れてしまう。
可愛らしいお地蔵さんが店の前に佇む畳店を覗くとい草の匂いがした。
懐かしくほっとする匂いだ。こちらの店は昭和4年創業の萩原製畳。
今度は揚げ物の匂いに誘われて肉店へ。
ショーケースの中に大きなメンチカツを見つけた。
一つ購入。肉がぎっしりでとっても美味しい。
メンチは60年以上続く近江屋精肉店の人気商品だ。
高校時代、大城通りを50ccのダックスの後ろに友だちを乗せて走っていた時、
自転車のお巡りさんに追いかけられて切符を切られた思い出がある。
チャリンコ速し。
あれはヒラタの自転車だったのか?そんなわけないか。
商店街の店ではないのだが、東京工科大学すぐ横の道を進んだ処に、
高校時代の友人かっちゃんの寿司店がある。
屋号は初音鮨。以前は街にある普通の寿司店だったが、
かっちゃんの代になって奥さんと二人三脚でがんばって、
ミシュランに10年以上選ばれる名店に育て上げた。
顔を出すと元気な丸い顔がニコニコ出迎えてくれた。
思い出話に花が咲いた。
近況を訊ねると、近くミラノに初音鮨を出店するのだと笑った。
昨年は、当時の友人たちが相次いで鬼籍に入ってしまった。
♪僕らはいずれいなくなる 一人ひとりずつ星になる♪
銀杏BOYZのSeisyun Jidaiが胸にしみる。
でも大城通りを訪ねて、前を向いて進み続ける友だちに逢って、元気になった。
かっちゃん、グラッチェ!

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 初音鮨

    初音鮨

    明治26年創業の寿司店。四代目店主が握る寿司は、その日最高のネタを使っている。味はもちろんだが、店主と女将の接客も一流。さらに寿司が完成する過程まで楽しませてくれるエンターテイメントにも満ちている店だ。最高の味と最高の接客を楽しみに、訪れる客が絶えない。出前を中心にした蒲田の普通の寿司屋を、ミシュランを獲得する日本の名店にドラスティックに進化させたのは店主と女将である奥さんのチカラだ。いや、奥さんのチカラだ。今は、娘が若女将として店を盛上げている。初音鮨はミラノへの出店も予定している。ミラノと蒲田へお越しの際は是非寄って、味とパフォーマンスに酔ってほしい。予約は必須です。

    初音鮨

    初音鮨 初音鮨

    明治26年創業の寿司店。四代目店主が握る寿司は、その日最高のネタを使っている。味はもちろんだが、店主と女将の接客も一流。さらに寿司が完成する過程まで楽しませてくれるエンターテイメントにも満ちている店だ。最高の味と最高の接客を楽しみに、訪れる客が絶えない。出前を中心にした蒲田の普通の寿司屋を、ミシュランを獲得する日本の名店にドラスティックに進化させたのは店主と女将である奥さんのチカラだ。いや、奥さんのチカラだ。今は、娘が若女将として店を盛上げている。初音鮨はミラノへの出店も予定している。ミラノと蒲田へお越しの際は是非寄って、味とパフォーマンスに酔ってほしい。予約は必須です。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・東京都大田区西蒲田

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