街てく。 | 今日も、ぶらっと商店街

千石

都営三田線　千石駅

千石本町通り商店会

商店街一覧

都営三田線千石駅を出て白山通りを巣鴨方面に
少し行くと左手に「千石本町通り商店会入口」の
看板が架かった細い道を見つけた。
道幅といい、少し古びた街路灯といい、
街の暮らしに密着した商店街の良い雰囲気を漂わせている。
なんとなく惹かれて千石本町通り商店会へ足を踏み入れた。
通りに飲食店や理容室、クリーニング店などは割とあるのだが、
今日見つけた物販の店は、ケーキ店と青果店と酒店の三軒。
ケーキ店「トレカルム」には色鮮やかで
美味しそうなケーキがびっしりと並んでいて、
お昼前なのに複数の客が訪れている。
月道青果店の野菜や果物の品数は豊富だ。
自家製の漬物があるのも嬉しい。
この季節は白菜漬けが樽に入って漬けられていた。
本多酒店でも日本酒、焼酎、ワイン、洋酒のそれぞれに
個店としてはかなりの品数を取り揃えている。
正月前なので樽酒まで店先にドカリと置いてある。
どこの商店街に行っても感じることなのだが、
品数の揃った店は元気があり、客足が絶えない。
商店街から少し離れた場所では、
江戸時代から続く米店が営業を続けていた。
木造の母屋は明治時代のものだそうだ。
この辺りは小さな店や家々が軒を連ねていて下町の空気がある。
帰り道、近くの六義園に寄ってみたのだが、
白山通りを挟んだ反対側のそこは、大きなお屋敷が並ぶ住宅街だった。
僕は育ちが雑なので、静かなお屋敷町よりも
小さな店や家が並ぶ千石本町通りの方が性に合う。
青果店の主人に「自家製の漬物を置くお店が少なくなりましたね」と問うと、
「漬物が無い八百屋なんてないよ。昔の八百屋が無くなっちゃたんだな」
と言った。素っ気無いが正直なこういう人たちが性に合う。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

商店街。ひと、もの、あじ

本多酒店

店の看板に「日本名門酒会会員」の文字がさり気なく書かれている酒店。看板が示す通り、店には様々な日本酒が並んでいる。さらに店内にはワインセラーも完備していて、ワイン、洋酒、焼酎などの品揃えも多彩だ。もう師走も終わりに近い季節柄、店先に剣菱の樽酒が置かれていた。樽酒は正月用に量り売りするそうだ。樽の香りが移った酒を御屠蘇にするのは贅の極みだろう。

本多酒店

店の看板に「日本名門酒会会員」の文字がさり気なく書かれている酒店。看板が示す通り、店には様々な日本酒が並んでいる。さらに店内にはワインセラーも完備していて、ワイン、洋酒、焼酎などの品揃えも多彩だ。もう師走も終わりに近い季節柄、店先に剣菱の樽酒が置かれていた。樽酒は正月用に量り売りするそうだ。樽の香りが移った酒を御屠蘇にするのは贅の極みだろう。