護国寺
有楽町線 護国寺駅

音羽護国寺商店会

商店街一覧

いつか、海賊王になったペコちゃんに会えるかも⁉︎

夏至も過ぎ、6月もあと一週間で終わろうとしている。
東京もやっと梅雨入りとなったが、
今年は急な天気の変わりように振り回されている気がする。
今日も朝からこの時期とは思えないぐらいの晴天で、
どうやら日中の気温も30℃を超えるらしい。
ムッとする湿気を含んだ空気に押し出されるように
地下鉄の駅の階段を上っていくと、
広い交差点が目の前に広がった。
今日は音羽護国寺商店会にやってきた。
「音羽」というその地名からもわかるように、
東京メトロ有楽町線が下に走る音羽通り沿いには講談社、
光文社と大手出版社があることは有名だ。
広い道路なので交通量も激しく、
歩く人よりも車の数の方が断然多い。
駅を背に振り向くと、すぐ真後ろに大きな表門が見える。
広い敷地に木々が鬱蒼と生い茂っている。
どうやらこの先に護国寺があるようだ。
まずはご挨拶を、と境内に入った。
駅名でしか知らなかったが、
都会のど真ん中にこんな立派なお寺があったのか?と驚いた。
観音堂と呼ばれる本堂や薬師堂、
多くの建造物は元禄時代に建立されたそうだ。
本堂に上がると訪れた人たちが、熱心に手を合わせている。
お参りをすませると、ふと小さな看板が目に入った。
「ちいかわ御朱印、本日の整理券配布は終了しました」
『ちいかわ』と言えば今、子供たちだけではなく
大人にも大人気の動物たちのキャラクターだが…?
この厳かな雰囲気と『ちいかわ』が全く結びつかなかったが、
どうやらこのお寺で『ちいかわ』の御朱印を配布しているらしい。
よく考えたら出版元である講談社が近いので、
この音羽ならではのコラボなのかもしれない。
「でも人気者だからそんな簡単には手に入らないよ!」
なんだか耳元でそんな言葉が聞こえてくるようで。
『ちいかわ』たちの悪気がない笑顔に見送られて護国寺を後にした。
音羽通りに交差する不忍通り沿いを歩いていると
不二家の本社があった。
その1階は「OTOWA FUJIYA」という不二家の店舗になっている。
お店の入り口にはお馴染みのペコちゃんが立っていて、
中に入ると明るい店内に洋菓子や焼き菓子、
そしてカフェスペースもある。
ここは不二家のプレミアムショップということで、
通常の店舗では取り扱いのない
オリジナルの洋菓子も販売されているそうだ。
店内で焼き上げた焼きチーズタルトやOTOWAプリン、
今は季節のフルーツ「佐藤錦」のさくらんぼタルトが人気とのこと。
すでにお昼を過ぎていたので
「あまり商品が残ってないんですが」とお店の方が恐縮していたが、
ショーケースには可愛らしいケーキが並んでいた。
入り口あたりを見回すとペコちゃんグッズが並んでいた。
その中に漫画『ONE PIECE』とのコラボ商品なのか、
麦わら帽子をかぶったペコちゃんのミルキー缶がある。
どうやらペコちゃんは麦わらの一味に加わったらしい。
子供の頃から知っているペコちゃんとは違い、
ずいぶんアグレッシブに活動しているようだが、
せっかくなのでペコちゃんには是非、
海賊王になってもらいたいものだ。
元禄の世からその姿を変えることなくこの地にあり続け、
訪れる人たちを優しく迎える寺院、
そしてこの地ならではの親しまれたキャラクターたち。
時代を超えて意外なところでつながっている、
そんな不思議な空間がここには存在している気がした。

案内人:庄尾なつみ
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

商店街。MAP

  • ●住所
     ・東京都文京区

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