本郷三丁目
都営大江戸線 本郷三丁目駅

東大正門合格横丁商栄会&本郷界隈

商店街一覧

細い路地と坂道には、歴史ある建屋と情が残る。

受験生がラストスパートに力を入れる二月。
今日は東京大学がある本郷に来た。
本郷三丁目の駅を出て、本郷通りを東大方面へ歩く。
以前、訪れた菊坂を横目に東大正門前まで歩いて行くと
正門の向かいの通りに渋い建築物があった。
もう営業はしていないようだが看板には
「万定フルーツパーラー」とある。
近くにある「大学堂薬局」もシャッターは下りたままだ。
薬局の隣の店舗がシャッターを上げていた。
「宮前商事」は三代続く青果店。
店先のあんぽ柿がとっても美味しそうだ。
店には「東大正門合格横丁」のフラッグが掛かっている。
店主に聞くと、携帯電話が普及する以前、
東大の合格発表日には通りの奥にあった電話ボックスに
合格を告げる受験生たちが列をなしたことから、
通りは通称で「合格横丁」と呼ばれていたそうだ。
そこで、近年なのだが、商店街も
「東大正門合格横丁商栄会」という名称になったとのこと。
店には商店街が主催するピアノコンサートのポスターも貼ってある。
ピアニストは東京大学を卒業した菅田利佳さん。
学生時代から青果店のご夫妻と縁が深く、このコンサートが実現した。
目の不自由な菅田さんを夫妻が見守ったことが絆の始まりだ。
さらに奥に歩いて行くと
趣のある格子窓と引き戸を設えた木造の古い二階屋が建っている。
母屋の奥には蔵も見える。
折角なので商店街以外にも本郷をぶらぶら歩く。
この街には坂が多い。
下りたり上ったりしながら行くと
菊坂の近くに樋口一葉の旧居跡があった。
近くには井戸もある。
この辺りも良い雰囲気だ。
さらにぶらつくと築120年以上の旅館鳳明館が現れた。
この旅館は一段と渋い。
文豪が執筆する姿が良く似合いそうだ。
旅館の近くにポツンと酒店。
吉沢酒店の暖簾を守るのも三代目。
店内の「ハチブドー酒」のサインボードが良い味を出している。
棚には店主が選んだ珍しい日本酒が並んでいる。
本郷を歩くと、昭和を越えて大正・明治にまでタイムスリップできる。
しばらくすると、この街を悲喜交々の受験生たちが行き交うのだろう。
ありきたりだが、さあ、ラストスパート!

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

商店街。MAP

  • ●住所
     ・文京区本郷5丁目

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