京成高砂
京成本線 京成高砂駅

高砂南町商友会

商店街一覧

カリッでニコッ、店主の人柄が美味しさに滲み出る。

京成高砂駅へ来た。
南口へ出ると梅雨入り間近の空は青く、雲一つ無い、
今日は「街てく」日和だ。
駅を出て直ぐの街路灯を見ると
柱に「高砂南町商友会」と書いてある。
駅前の大きなマンションの1階に
「駅前のコロッケ屋さん 中屋牛肉店」の看板を掲げた店舗があった。
店内では店主ご夫妻が揚げ物を作っている最中。
女将さんに尋ねると人気の商品はコロッケとメンチだとのこと。
丁度コロッケが揚がったので
味見にと言って一つ包んで手渡してくれた。
遠慮無く頂いて一口齧る。
カリッとした衣の中から
シットリとしたジャガイモが現れた。
ジャガイモと一緒に牛の挽肉がタップリと入っている。
上品な味はコロッケよりクロケットと呼びたい。
とってもおいしいと告げると、店主は手を休めることなく
「年で物を忘れ易くなったが、コロッケの作り方は忘れないよ。
70年前から同じ味を作り続けているんだ」と笑っている。
入り口に貼られた「テナント募集中 中屋肉店」の貼り紙が気になる。
女将さんに聞くと、二代目として長い間二人で
精肉店を営んできたのだが、そろそろ潮時だろうと思い
近々の閉店を決めたそうだ。
コロッケやメンチは今でも人気で、街には多くのファンがいる。
この味が無くなるのは、とても残念。
街の人たちも悲しんでいるに違いない。
駅前だからか、商店街を歩いて目立つのは飲食店の看板。
多くの飲食店はまだシャッターを上げていない。
夕方以降に賑わいを見せる商店街なのだろう。
散策していると雰囲気のある煎餅店が現れた。
100年近く前から煎餅を焼いている「春助煎餅」では、
二代目と三代目が今も数十種類の煎餅とおかきを手作りしている。
店の人気は「あげせん」と「三角おこげ」。
残念ながらどちらも本日は売り切れ中。
二代目の女将さんに話を聞いていると常連客が入って来た。
女将さんと常連さんが話している最中も
店の奥では二代目の店主と三代目の娘さんが
人気商品の「三角おこげ」を黙々と作っている。
さらに歩いて行くと商店街の奥の方に
トリコロールカラーの看板を見つけた。
「フォンテーヌ」は店主と二代目が切り盛りするパン店だ。
店内には50種類以上の美味しそうなパンがずらりと並んでいる。
二代目に聞いてみると品数が多いので
仕込みは朝の3時から始めるそうだ。
昼が近いので店に多くの客が入って来た。
邪魔になるので早めに退散。
本日シャッターを上げていた物販の個店は、
他に生花店や洋品店、青果店など。
今日、伺った三店舗は、どの店も手作りにこだわっていた。
長年変わらない美味しさのコロッケを作る店。
親子で人気の煎餅を作る店。
夜中から仕込みを始めるパン店。
店主たちが真摯に商品を作る姿に、ただただ脱帽。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 春助煎餅

    春助煎餅

    戦前から続く煎餅店。暖簾を守るのは二代目と三代目だ。店には50種類以上の煎餅とおかきが並んでいる。店に並ぶ商品の殆どは店の奥で二代目と三代目が手作りしている。焼くのは勿論、おかきにいたっては餅をつくところから始めている。店の人気は「あげせん」と「三角おこげ」。どちらも人気商品で本日お目にかかることは叶わなかった、残念・・・。店の一角では煎餅に合う静岡のお茶も販売している。次回は「あげせん」のある日に再訪だ。

    春助煎餅

    春助煎餅 春助煎餅

    戦前から続く煎餅店。暖簾を守るのは二代目と三代目だ。店には50種類以上の煎餅とおかきが並んでいる。店に並ぶ商品の殆どは店の奥で二代目と三代目が手作りしている。焼くのは勿論、おかきにいたっては餅をつくところから始めている。店の人気は「あげせん」と「三角おこげ」。どちらも人気商品で本日お目にかかることは叶わなかった、残念・・・。店の一角では煎餅に合う静岡のお茶も販売している。次回は「あげせん」のある日に再訪だ。

  • 中屋肉店

    中屋肉店

    駅を出てまず目に入って来るのが「駅前のコロッケ屋さん 中屋牛肉店」の看板。店の人気は店主と女将さんが作るコロッケやメンチなどの総菜だ。昼前にお邪魔するとちょうどコロッケが揚がったところ。女将さんが味見にと一つ包んでくれたので遠慮なくガブリと一口。外はカラッとしていて、中はシットリした男爵イモに牛の挽肉がタップリ。70年以上変わらない作り方で同じ味を守っている中屋牛肉店のコロッケ。これを食べずしてコロッケを語るなかれ。

    中屋肉店

    中屋肉店 中屋肉店

    駅を出てまず目に入って来るのが「駅前のコロッケ屋さん 中屋牛肉店」の看板。店の人気は店主と女将さんが作るコロッケやメンチなどの総菜だ。昼前にお邪魔するとちょうどコロッケが揚がったところ。女将さんが味見にと一つ包んでくれたので遠慮なくガブリと一口。外はカラッとしていて、中はシットリした男爵イモに牛の挽肉がタップリ。70年以上変わらない作り方で同じ味を守っている中屋牛肉店のコロッケ。これを食べずしてコロッケを語るなかれ。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・葛飾区高砂2丁目16

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