中野
中央線(各駅停車) 中野駅

桃園商店街

商店街一覧

中野の坂道で、神も仏もある商店街に出逢う。

中野駅南口を出て、線路に沿ってほんの少し西へ。
2月と思えないほど陽射しは暖かいのだが、
雲で陽が陰ると風が冷たい。
陽だまりを選んで緩い坂を上りきると、
左手にある細い通りの街路灯にキュートな書体で
「桃園通り」と記されている。
この桃園通りを中心とした一角が桃園商店街だ。
商店街の入口近くの店舗の壁に
可愛らしいウォールアートを発見。
アートに惹かれて近づくと、そこはモコポコ帽子店。
店内にはたくさんのキャプやハットが並んでいる。
店主は帽子店を始める前は
先代と一緒にケーキを焼いていたそうだ。
元パティシエの店主に聞くと
冬に売れ筋の帽子はハンチングとのこと。
少し先の生花店に春の花々が色とりどりに咲いている。
花店の横の路地を入ると赤い鳥居と狐の姿。
桃園稲荷がちょこんと佇んでいる。
生花店の花月で聞くと二の午には桃園稲荷の祭りとして
行燈を灯して餅つき大会を開催するそうだ。
商店街はイベントも盛んで、
夏は打ち水のイベントや七夕祭り、
10月にはハロウィンイベントを
開催しているのだと教えてくれた。
桃園通りに戻るとシックな店構えの店舗があった。
la Moucheは
店主のワイン好きが高じて開いたワイン専門店。
店にはブルゴーニュを中心としたワインが並んでいる。
la Moucheの斜向かいには
中野不動の小さなお堂がある。
幼い子供を連れた父親が手を合わせている。
桃園商店街は稲荷あり不動ありのありがたい商店街だ。
先へ歩いて丁字路を右へ折れると
時代を感じさせる店があった。
壺屋は100年以上続く和菓子店だ。
四代目店主が手作りする和菓子は
団子から上生菓子まで30種類以上。
店主に聞くと以前は店の隣には玩具屋があり、
肉、魚、青果の生鮮三品の店も並ぶ
賑やかな商店街だったそうだ。
街の人たちの毎日の暮らしを支えていたのだろう。
店主は物販の個店が減ったことを残念そうに話してくれた。
ただ、中野駅の新しい出入口が
桃園通り近くに出来る予定だ。
人の流れも大きく変わることだろう。
きっと元気な物販の個店が開店してくれるに違いない。
お稲荷さん、ご不動さん、
商売繁盛よろしくお願いいたします。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 和菓子舗 壺屋

    和菓子舗 壺屋

    100年以上続く和菓子店。ここ桃園の地に来てからも既に77年が過ぎた老舗だ。店に並ぶ和菓子は、みたらし団子から茶席で振舞われる上生菓子まで30種類以上。これを全て四代目店主が手作りしている。今の季節のお勧めの菓子は?と尋ねると「さくら餅」と即答。三月の桃の節句に供えるからなのだと教えてくれた。なるほど、さくらと言えども四月ではないのだな・・・

    和菓子舗 壺屋

    和菓子舗 壺屋 和菓子舗 壺屋

    100年以上続く和菓子店。ここ桃園の地に来てからも既に77年が過ぎた老舗だ。店に並ぶ和菓子は、みたらし団子から茶席で振舞われる上生菓子まで30種類以上。これを全て四代目店主が手作りしている。今の季節のお勧めの菓子は?と尋ねると「さくら餅」と即答。三月の桃の節句に供えるからなのだと教えてくれた。なるほど、さくらと言えども四月ではないのだな・・・

  • la Mouche

    la Mouche

    創業15年のワイン専門店。もとは長く続く米店なのだが今の店主のワイン好きが高じてla Moucheを開店。店にはブルゴーニュを中心としたワインが奇麗に陳列している。ブルゴーニュも店主の好み。Moucheの意味を聞くと羽虫とのこと。ブルゴーニュにMoucheという葡萄畑があることと、店主の趣味のフライフィッシングの毛ばりが羽虫を模しているところからの命名。店主のこだわりから生れたワイン店だ。

    la Mouche

    la Mouche la Mouche

    創業15年のワイン専門店。もとは長く続く米店なのだが今の店主のワイン好きが高じてla Moucheを開店。店にはブルゴーニュを中心としたワインが奇麗に陳列している。ブルゴーニュも店主の好み。Moucheの意味を聞くと羽虫とのこと。ブルゴーニュにMoucheという葡萄畑があることと、店主の趣味のフライフィッシングの毛ばりが羽虫を模しているところからの命名。店主のこだわりから生れたワイン店だ。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・中野区中野3丁目40−33

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