清澄白河
半蔵門線 清澄白河駅

旧東京市営店舗向住宅

商店街一覧

商店たちが入るのは、東京が市と呼ばれていた時代の建築物。

清澄白河駅の階段を昇ると、通りを行く車が熱気で揺らいでいる。
その清澄通りを清澄庭園に向かって歩くと、
庭園を背にしてレトロな店舗群が見えて来た。
店舗たちはコンクリートの長屋造りでアールデコ装飾が施されている。
1階が店で2階3階が住居のようだ。
それは清澄庭園の東に沿って連なっている。
昭和モダンと言うのだろうか、雰囲気満載の通りだ。
調べてみると、
ここは関東大震災の復興事業で昭和3年に東京市が建築した店舗付き住宅。
名称は旧東京市営店舗向住宅という。
もう90年を超えていて、建築歴史遺産と言っても過言ではない。
通りに多いのは、お洒落なカフェなどの飲食店だが、
薬局、茶舗、印章店、靴下専門店、
ゴルフ店などの物販の個店も商いをしている。
比較的新しい店舗が多いが、印章店の峰月堂と茶舗のよしの園は、
建築当初の昭和3年から、この店舗向住宅に住んで商売をしている。
よしの園の若女将に聞くと、
以前は生鮮三品の店を含めて様々な物販の個店で通りは賑わっていたそうだ。
東京大空襲の延焼も清澄庭園と
コンクリート造りの旧東京市営店舗向住宅で止まったのだと教えてくれた。
嘗て命を守り、今でも暮らしを支える歴史ある建築物に住みながら、
商いを続ける姿は羨ましくさえある。
清澄通りを走る車はハイブリッドカーやミニバンなど、
まさしく現代のモノだが、庭園から聞こえてくる蝉時雨に包まれて、
旧東京市営店舗向住宅に目をやると時間がゆっくり巻き戻って行く。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • yahae

    yahae

    2020年10月開業の靴下専門店。奈良県の靴下メーカー ヤマヤ(株)の直営店だ。奈良県は靴下生産量が日本一。店に並ぶのは、yahae、Hoffmann、ORGANIC GARDENの3つの自社ブランド。様々な色と素材と形の靴下は、見ているだけでも楽しくなる。夏はリネンの靴下が涼しくてお勧め。

    yahae

    yahae yahae

    2020年10月開業の靴下専門店。奈良県の靴下メーカー ヤマヤ(株)の直営店だ。奈良県は靴下生産量が日本一。店に並ぶのは、yahae、Hoffmann、ORGANIC GARDENの3つの自社ブランド。様々な色と素材と形の靴下は、見ているだけでも楽しくなる。夏はリネンの靴下が涼しくてお勧め。

  • よしの園

    よしの園

    60年以上続く茶舗。昭和3年から商いを続けていて、茶舗の以前は芸妓を呼んで飲食をするお茶屋を営んでいたそうだ。よしの園では、厳選した宇治と静岡のお茶を扱っている。小さなお店だが、店構えといい店主の人柄といい魅力満点の店だ。

    よしの園

    よしの園 よしの園

    60年以上続く茶舗。昭和3年から商いを続けていて、茶舗の以前は芸妓を呼んで飲食をするお茶屋を営んでいたそうだ。よしの園では、厳選した宇治と静岡のお茶を扱っている。小さなお店だが、店構えといい店主の人柄といい魅力満点の店だ。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・江東区清澄3丁目3−25

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