江戸川
京成本線 江戸川駅

京成江戸川商栄会

商店街一覧

江戸から続く通りにあるのは、お洒落マダムが集う店。

梅雨の只中だというのに
見上げる空には太陽がギラギラと輝いている。
川風が涼を運んで来るかと、
今日は江戸川駅に来た。
その名の通り駅のすぐ脇を江戸川が流れている。
一駅先は千葉県の市川市。
江戸川駅は京成本線の東京の東端の駅だ。
改札を出ると目の前の通りに
菖蒲のイラストが描かれた街路灯が見える。
街路灯には「京成江戸川商栄会」の文字。
昼前、江戸川駅に降りた人は僕を含めて3、4人。
駅前の通りを歩く人は少ない。
まずは通りの右側、南方面へ歩く。
まず目に入って来たのは石の鳥居。
鳥居には「北野神社」の額が掛かっている。
通りを少し進むと道標があった。
古い石の道標は「御番所町の慈恩寺道石造道標」と案内板にある。
この道は江戸時代からある道で、
この町には番所があったようだ。
昔は交通の要所として人通りも多かったに違いない。
さらに先には真言宗豊山派の宝林寺があり、
すぐ先には日蓮宗の本蔵寺があった。
時代を感じさせる通りに店舗は少なく、
少しの飲食店と電器店がシャッターを上げている。
通りを駅に戻り、北へ進む。
こちら側では喫茶店や蕎麦店、
理容室などがシャッターを上げている。
オレンジ色のサンシェードが一際目立つ店舗には
「高級ブランド ブティック マダム・トキコ」の文字。
店内には、おそらく「トキコ」さんと思われる店主が一人。
店には洋服やアクセサリーなどが所狭しと並んでいる。
話を聞くと10年ほど前までは京成江戸川商栄会には
鮮魚店や肉店などが複数店舗あり、
様々な物販の店が営業をしていて人通りも多かったのだが、
ポツポツと閉店する店が出始め、
コロナでかなりの店舗がシャッターを閉めてしまったそうだ。
今、通りが賑わうのは、
近くにある小岩菖蒲園がまつりを行う6月と
江戸川花火大会がある8月。
それと3年に一度の北野神社の祭り。
その時は通りが賑わいを取り戻すのだと話してくれた。
残念なことに、今日シャッターを上げていた物販の店は
「マダム・トキコ」の他に青果店と電器店くらい。
商店街の脇道を覗くと青々とした江戸川の土手が見える。
土手を登ると下の河川敷に小岩菖蒲園があった。
菖蒲園に行くと数本の菖蒲がまだ花をつけている。
酷暑の中、
健気に開く紫の花が「マダム・トキコ」の店主の顔と重なった。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • マダム・トキコ

    マダム・トキコ

    オレンジ色のサンシェードが一際目を引くブティック。「マダム・トキコ」の店内は様々な商品で溢れ返っている。洋服や帽子や鞄や靴や傘やアクセサリー、そして化粧品まで、さらに客の要望に応えてランジェリーも販売している。街のお洒落マダムたちに不可欠な店だ。

    マダム・トキコ

    マダム・トキコ マダム・トキコ

    オレンジ色のサンシェードが一際目を引くブティック。「マダム・トキコ」の店内は様々な商品で溢れ返っている。洋服や帽子や鞄や靴や傘やアクセサリー、そして化粧品まで、さらに客の要望に応えてランジェリーも販売している。街のお洒落マダムたちに不可欠な店だ。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・江戸川区北小岩6丁目12−10

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