街てく。 | 今日も、ぶらっと商店街 — 板橋イナリ通り商店街

板橋本町

都営三田線　板橋本町駅

板橋イナリ通り商店街

商店街一覧

都営三田線板橋本町駅を出て高速道路の高架を見上げると
今にも泣き出しそうな空があった。
頭の上を通る高速道路の下には中山道である国道17号が通っている。
その中山道を埼玉方面へ少し行くと左手の細い道に
神明造と思しき神社の屋根を模した街路灯が現れた。
街路灯には「イナリ通り」と記されたサインボードが付けられている。
道幅も街路灯も通りの名称も、アルキニストの琴線に深く触れる。
今日、訪れたのは板橋イナリ通り商店街。
その名の通り道を奥へ進むと清水稲荷神社の社殿がある。
通りの街路灯にはキツネの可愛いイラストが描かれた
サインボードや提灯が飾られている。
商店街には、生花店、パン店、洋品店、書店、化粧品店、
酒店、鶏肉店、眼鏡・時計店など物販の個店が店を開けていた。
商店街会長でもある眼鏡・時計店の店主に話を伺うと、
昭和40～50年頃までは70以上の店舗が通りで商売をしていたそうだ。
昭和40年代初頭に都営三田線が通るまでは、
商店街の入り口に都電の清水町停車場があり、
行き来する人たちで通りはかなり賑わっていたと話してくれた。
また、稲荷神社の前に駄菓子とレトロゲームが楽しめる
博物館「コン太郎」があると教えてくれたのだが、残念、本日は定休日。
清水稲荷神社にお参りに行き、
樹齢600年を超えるイチョウの大木を見上げていると冷たいものが頬を叩いた。
泣き出しうだった空がいよいよ泣き出した。
コーンではなく、ポツリと秋の空が泣き出した。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

商店街。ひと、もの、あじ

ホームベーカリー木村屋

この地で50年以上続くパン店。二代目ご夫妻が朝6時から焼くパンやケーキは地域の人たちに人気だ。大納言あずきがふんだんに入った柔らかな「かのこパン」は、板橋区民が地域の自慢の品として選定する「板橋のいっぴん」にも認定されている。

ホームベーカリー木村屋

この地で50年以上続くパン店。二代目ご夫妻が朝6時から焼くパンやケーキは地域の人たちに人気だ。大納言あずきがふんだんに入った柔らかな「かのこパン」は、板橋区民が地域の自慢の品として選定する「板橋のいっぴん」にも認定されている。
木澤屋酒店

三代目が暖簾を守る酒店の正面の棚には日本酒の一升瓶が綺麗に陳列されている。店内を見回すと冷蔵庫の中のビールもお菓子などのおつまみ類も一分の隙も無く全て綺麗に並んでいる。この光景を見ただけで店主の真面目さ誠実さが伝わってくる。嬉しいことに電話一本で配達してくれる店は今では希少だ。

木澤屋酒店

三代目が暖簾を守る酒店の正面の棚には日本酒の一升瓶が綺麗に陳列されている。店内を見回すと冷蔵庫の中のビールもお菓子などのおつまみ類も一分の隙も無く全て綺麗に並んでいる。この光景を見ただけで店主の真面目さ誠実さが伝わってくる。嬉しいことに電話一本で配達してくれる店は今では希少だ。
鳥弘

昭和30年創業の鶏肉専門店。扱うのは鳥取県の銘柄鶏「大山とり」。鶏肉は注文後に一羽を加工して販売している。チキンカツなどの手作り惣菜も多彩で、週替わり惣菜や季節のおこわなども店先に並ぶ。今の季節は栗入り赤飯やキノコおこわを作るのだと店主が笑顔で教えてくれた。クリスマスにはローストチキンが人気。

鳥弘

昭和30年創業の鶏肉専門店。扱うのは鳥取県の銘柄鶏「大山とり」。鶏肉は注文後に一羽を加工して販売している。チキンカツなどの手作り惣菜も多彩で、週替わり惣菜や季節のおこわなども店先に並ぶ。今の季節は栗入り赤飯やキノコおこわを作るのだと店主が笑顔で教えてくれた。クリスマスにはローストチキンが人気。
眼鏡・時計のサトウ

100年以上続く眼鏡・時計店サトウがこの地に移ってきたのは戦後すぐ。時計の病院・メガネの工房サトウには近隣だけでなく遠方からも時計修理の依頼が届く。これは三代目の腕の確かさの証だ。店主は商店街の会長もしていて商店街のこと、街のこと、稲荷神社のことなどにも精通している。

眼鏡・時計のサトウ

100年以上続く眼鏡・時計店サトウがこの地に移ってきたのは戦後すぐ。時計の病院・メガネの工房サトウには近隣だけでなく遠方からも時計修理の依頼が届く。これは三代目の腕の確かさの証だ。店主は商店街の会長もしていて商店街のこと、街のこと、稲荷神社のことなどにも精通している。