街てく。 | 今日も、ぶらっと商店街

平和島

京成本線　平和島駅

入三銀座商店会

商店街一覧

今日は京急の平和島駅に来た。
駅の東にはボートレース場があり、
レース開催日の夕刻には
悲喜こもごもの人たちが駅に集う。
今日はレース場の反対側の駅西口を出て大森方面へ。
中学校の角を曲がって少し行くと
レンガが敷かれた道になった。
街路灯には入三銀座と記されている。
商店街の入り口近くには住宅が並んでいる。
住宅の間に店舗が数店あるのだが
シャッターは下りたままだ。
先に進むと店先に紫陽花が奇麗に咲く青果店があった。
八百宗の女将さんは本を読みながら店番をしている。
話を聞くと客の数は少なくなったが、
自家製の漬物は人気だそうだ。
漬物のケースを覗くと、蕪、大根、胡瓜、
キャベツの糠漬けが客を待っている。
少し先に白と青のサンシェードが目を引く豆腐店があった。
伊勢屋商店は戦前から続く店で
昭和27年に建てられた店舗は
白と青のツートーンでデザインされている。
豆腐と水を想起させる店構えは、
なかなか洒落が効いている。
店先に丸い大きな石が数個置いてあるのが気になって尋ねると、
油揚げを作る際に重しで使うとのこと。
店主に話を聞いていると
自転車に小さな女の子を乗せた若いお母さんが
豆乳と「うの花煮」を買いに来た。
娘さんが伊勢屋商店の「うの花煮」が大好物で、
よく買いに来るそうだ。
豆乳も濃厚だし、
豆腐もスーパーなどは比べ物にならないほど
断然美味しいのだと教えてくれた。
続いて来た客は心太と厚揚げを購入。
店主は夏場限定の手作り心太を
年季の入ったところてん突きに入れて
スッと突いて麺状にした。
見ているだけで少し涼しくなる光景だ。
商店街の終わりに時計店があった。
時計店の店内には客が二人。
店主が時計の修理をしている。
街の時計店が少なくなったので、
修理や電池入れ替えの需要は増えているとのことだ。
入三銀座商店会は店舗の数こそ少ないが、
青果店も豆腐店も時計店も街に無くてはならない店のようだ。
訪れて来る常連客達がその証。
常連さんが好きな胡瓜の糠漬けとがんもどきを買って
今夜の肴にしようかな・・・

案内人:小林猛樹
写真はこちら

商店街。ひと、もの、あじ

伊勢屋商店

戦前から続く豆腐店。昭和27年に建てられた店舗は雰囲気満点。白と青のサンシェード、白い壁と青い窓枠などのツートーンが豆腐と水を思い起こさせる。店先のショーケースには三代目が毎朝4時から作り始める「油揚げ」や「がんもどき」、「うの花煮」などが並んでいる。暑い時期限定で手作りの心太も作っている。話を聞いている間も、厚揚げや豆乳、うの花煮を買いに来る常連が二人、三人と訪れてきた。伊勢屋商店は街で人気の豆腐店だ。

伊勢屋商店

戦前から続く豆腐店。昭和27年に建てられた店舗は雰囲気満点。白と青のサンシェード、白い壁と青い窓枠などのツートーンが豆腐と水を思い起こさせる。店先のショーケースには三代目が毎朝4時から作り始める「油揚げ」や「がんもどき」、「うの花煮」などが並んでいる。暑い時期限定で手作りの心太も作っている。話を聞いている間も、厚揚げや豆乳、うの花煮を買いに来る常連が二人、三人と訪れてきた。伊勢屋商店は街で人気の豆腐店だ。