三ノ輪
日比谷線 三ノ輪駅

日の出会商店街

商店街一覧

かつての遊郭の反対側で、紅葉の季節に桜肉に出逢った。

三ノ輪駅を出て
土手通りを浅草方面へしばらく歩いて行くと
吉原大門の交差点が見えて来た。
信号機の向こうには青空の下にスカイツリーがデンと構えている。
「どこへ行くのだ?俺様は見ているぞ!」のふうだ。
交差点の左には「日の出会商店街」のサインボードが掛かる
レトロな街路灯がある。
ちなみに右へ行くと日本でも有数の色街だ。
スカイツリーに見られているからではないが、左へ折れた。
日の出会商店街の入り口近くは住宅が目立つ。
少し歩くと模型店が現れた。
扉にはホワイトモデルと記されている。
店に入ると鉄道模型のキュートなジオラマが出迎えてくれた。
ホワイトモデルではNゲージを中心とした
鉄道模型を取り揃えている。
店の奥にはプラモデルも陳列している。
品揃えが豊富な鉄道模型を求めて、
はるばる香港から店を訪ねて来る客もいる。
店主に聞くと店の並びには店舗が連なっていたのだが、
隣の布団店も最近店を閉めてしまったそうだ。
通りを進むと茶舗があった。
元吉町杉田は90年以上続く茶舗だ。
先の路地には天然温泉栄湯の看板。
商店街に銭湯はまだ健在のようだ。
さらに歩みを進めるとかなりレトロな氷店。
通りにはシャッターが下りたままの店舗と住宅が目立つのだが、
歩みの先にビビットなオレンジ色のサンシェードを発見。
店は精肉店の千葉屋。
大正元年創業の店では、
牛や豚だけでなく馬肉(桜肉)を販売している。
色街が近い証拠だ。
馬肉で馬力(精)をつけて大門を潜るのだ。
店主に聞くと昔は土手通りには数多の桜鍋屋が軒を連ねていて、
遊郭に遊びに来た客で大層賑わっていたそうだ。
今はその桜鍋屋も残っているのは二軒だけだと教えてくれた。
日の出会商店街を歩くと所々に昭和レトロな佇まいの店舗がある。
その店舗を横目に見上げる先にはスカイツリー。
それと吉原大門という名の交差点。
これらの何とも言えないコントラストが
溶けてゆく時代を表しているようだ。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • ホワイトモデル

    ホワイトモデル

    店に飾られた可愛い鉄道模型のジオラマが目を引く模型店。店主は幼い頃からの模型好きが高じて、45年前にホワイトモデルを開業した。当初はプラモデルも多く販売していたが、最近は鉄道模型が商いの中心。特にNゲージ鉄道模型の品揃えは多く、北海道から沖縄さらには香港の客までが、欲しい鉄道模型を求めてやって来る。店では部品の取り付けや修理も行っていて、鉄道模型マニアには無くてはならない店だ。

    ホワイトモデル

    ホワイトモデル ホワイトモデル

    店に飾られた可愛い鉄道模型のジオラマが目を引く模型店。店主は幼い頃からの模型好きが高じて、45年前にホワイトモデルを開業した。当初はプラモデルも多く販売していたが、最近は鉄道模型が商いの中心。特にNゲージ鉄道模型の品揃えは多く、北海道から沖縄さらには香港の客までが、欲しい鉄道模型を求めてやって来る。店では部品の取り付けや修理も行っていて、鉄道模型マニアには無くてはならない店だ。

  • 千葉屋

    千葉屋

    大正元年創業の精肉店。創業から111年の店の暖簾を守るのは三代目と四代目。店に入って目立つのは、「馬刺し」「桜鍋用」「馬もつ」の品書きだ。この地は吉原遊郭が近かったので、馬肉を食べて馬力(精)をつけようという客のために馬肉料理を供する飲食店が多くあり、千葉屋も昔から馬肉を扱っているそうだ。三代目によると土手通りの桜鍋店は今では2軒だけになってしまったが、昔は100店舗近くも軒を連ねていたとのこと。もう11月、桜鍋で熱燗が美味い季節も近い。

    千葉屋

    千葉屋 千葉屋

    大正元年創業の精肉店。創業から111年の店の暖簾を守るのは三代目と四代目。店に入って目立つのは、「馬刺し」「桜鍋用」「馬もつ」の品書きだ。この地は吉原遊郭が近かったので、馬肉を食べて馬力(精)をつけようという客のために馬肉料理を供する飲食店が多くあり、千葉屋も昔から馬肉を扱っているそうだ。三代目によると土手通りの桜鍋店は今では2軒だけになってしまったが、昔は100店舗近くも軒を連ねていたとのこと。もう11月、桜鍋で熱燗が美味い季節も近い。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・台東区

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