東日本橋
都営浅草線 東日本橋駅

東日本橋やげん堀商店会

商店街一覧

お不動様の側で、歴史を重ねてきた店々に出逢う。

今日来たのは東日本橋。
地下鉄の階段を上り、地上に出ると目の前を通るのは清杉通り。
今日訪れた商店街は、清杉通りと隅田川に挟まれた
東日本橋二丁目にある「東日本橋やげん堀商店会」。
清杉通りに面した店の前に「人形焼」の幟が揺れている
「紀文堂」は昭和13年創業で、店では人形焼、ワッフル、
そして瓦煎餅や玉子煎餅などを製造・販売している。
店の奥に目をやると年季の入った菓子の型がズラリと並ぶ。
二代目店主に聞くと
初代が紀文堂総本店ののれん分けの形で煎餅店として開業したそうだ。
店を出て清杉通りを歩いて行くと雰囲気のある書店があった。
「アスカブックセラーズ」に入ってみると、
子供向けの雑誌や絵本、玩具や文具などが充実している。
ちょっとした駄菓子まで並んでいる。
店構えは洒落ているがアスカブックセラーズ」は老舗の書店。
暖簾を守っているのは三代目だ。
大通りから外れて薬研堀不動院へ向かう。
大本山川崎大師平間寺東京別院薬研堀不動院は、目黒不動尊、
目白不動尊と並んで江戸三大不動として知られているお不動様だ。
途中、サンシェードに「創業明治10年」と記した店が現れた。
サンシェードには他に
「太田牛乳」「桜島溶岩窯」「太田ベーカリー」とある。
ガラス越しに見える店内の様子はベーカリーのようだ。
中に入って店主に話を聞いてみる。
明治10年は間違いで実は明治元年創業の牛乳店が店の始まり。
その後、パンも販売するようになり、
今はベーカリーが本業となっているそうだ。
店は桜島溶岩で作られたパン焼き窯を使っていて、
この窯で焼いたパンはふっくらと柔らかい焼き上がりになるのが特色。
「太田ベーカリー」では様々なパンの他に
自家製のケーキやプリンも販売している。
中でも店の一番人気は「カレーあらびきドッグ」だ。
店を後にして薬研堀不動院で参拝。
隅田川の風に吹かれようと歩いて行くと、
「創業享保二年 ほりつ茶舗」の看板に遭遇。
享保二年は西暦1717年。
店に入ると笑顔のキュートな女将さんが出迎えてくれた。
店で販売しているのは京都の宇治と鹿児島のお茶が中心。
店の人気商品は宇治と鹿児島をブレンドした
「ほりつ茶舗」オリジナルのお茶だ。
隅田川へ出ると川向こうのビルの間からスカイツリーが頭を出している。
川面に映ったビルの影が揺れている。
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。
変わりゆくことは世の常だが「東日本橋やげん堀商店会」には、
100年、300年と頑張り続ける店たちがいた。

案内人:小林猛樹
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案内人

商店街。ひと、もの、あじ

商店街。MAP

  • ●住所
     ・中央区東日本橋2丁目6−26−17

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