街てく。 | 今日も、ぶらっと商店街

蓮沼

東急池上線　蓮沼駅

蓮沼共栄商店会

商店街一覧

蒲田駅から多摩堤通りを池上方面へ歩いて行く。
通りにある店のシャッターに
750ライダーのイラストが描かれている。
漫画家の石井いさみさんが暮らしていた縁で
通りには早川光をはじめ
750ライダーのイラストが描かれた店が多くある。
シャッターを上げて営業している店では
イラストを見ることができないのは残念。
しばらく歩くと池上線の蓮沼駅に着いた。
多摩堤通りを右に折れて
線路と並行した通りの入り口に
「蓮沼共栄商店会」と記されたサインボードを見つけた。
通りを歩くとすぐ、茶道具の店があった。
海苔と茶の店はよく見かけるが、
茶道具の店に出会ったのは初めてだ。
「たけうち茶道具店」に入ると店の棚には
茶碗、なつめ、茶杓などがたくさん並んでいて、
道具の間に利休の置物がチョコンと座っている。
店主に話を聞くと自分は表千家、
先代の父は裏千家なのだと笑い、
表千家と裏千家の違いや季節で使い分ける道具や
炉と風炉のことなどを詳しく教えてくれた。
店を出ると少し先に菓子店を発見、
「飯川商店中村屋」では、
新宿中村屋の菓子の他に
オリジナルの菓子も販売している。
人気のオリジナル菓子はどら焼きとシベリア。
カステラで羊羹を挟んだ丸い形の蓮沼シベリアは
洋菓子を学んだ二代目が作っている。
一口食べると優しい甘さが口一杯に広がった。
さすが「おおたの逸品」に選ばれたシベリアだ。
先へ進むと「自家焙煎珈琲と小さな盆栽」と
染め抜かれたバナーがあった。
店には文字通り、小さな盆栽が並んでいて、
常連客が珈琲を飲んでいる。
桜の盆栽は小さな花を咲かせている。
店の名は「しつらいの木朋」。
珈琲と盆栽の組み合わせは店主のアイデア。
茶道具の店と盆栽の店がある
「蓮沼共栄商店会」は、とても和な商店街だ。
通りには青果店もある。
和平青果は元気な二代目が
新鮮な野菜や果物を販売している。
二代目のお母さんが漬けた白菜も美味しそうだ。
さらにはサーフショップの老舗
「THE SURF」も商店街にはあるのだ。
店舗数こそ少ないものの「蓮沼共栄商店会」には
個性豊かな個店たちが揃っている。
帰り道、商店街の入り口の脇にある交番に目が止まった。
驟雨の中、この交番の前でナナハンならぬ
パッソルでスリップしてこけた高校時代を思い出した。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

商店街。ひと、もの、あじ

たけうち茶道具店

現在の店主は表千家、先代の父上は裏千家。「たけうち」は表裏一体の茶道具店だ。小さな店の中には茶碗、茶釜、なつめ、茶杓、袱紗などの様々な茶道具が並んでいる。桃の節句が近いからか、お雛様が描かれた茶碗が可愛い。季節ごとに使用する道具が違うことや表千家と裏千家の違いなど、二代目店主は茶道に無知な僕にも分かるようにやさしく教えてくれた。

たけうち茶道具店

現在の店主は表千家、先代の父上は裏千家。「たけうち」は表裏一体の茶道具店だ。小さな店の中には茶碗、茶釜、なつめ、茶杓、袱紗などの様々な茶道具が並んでいる。桃の節句が近いからか、お雛様が描かれた茶碗が可愛い。季節ごとに使用する道具が違うことや表千家と裏千家の違いなど、二代目店主は茶道に無知な僕にも分かるようにやさしく教えてくれた。
飯川商店中村屋

新宿中村屋の菓子はもちろん、店には飯川商店オリジナルの菓子も並んでいる。和菓子のオリジナル商品で人気はどら焼き。カステラで羊羹を挟んだシベリアは洋菓子を学んだ二代目が作る人気商品だ。通常の餡の他、イチゴ味とオレンジ味もある丸い形の蓮沼シベリアは「おおたの逸品」にも選ばれている。

飯川商店中村屋

新宿中村屋の菓子はもちろん、店には飯川商店オリジナルの菓子も並んでいる。和菓子のオリジナル商品で人気はどら焼き。カステラで羊羹を挟んだシベリアは洋菓子を学んだ二代目が作る人気商品だ。通常の餡の他、イチゴ味とオレンジ味もある丸い形の蓮沼シベリアは「おおたの逸品」にも選ばれている。