今日はクリスマスイブイブ。
街の賑わいに触れたくなって原宿へ来た。
表参道駅の階段を上がると目の前には欅並木。
欅はイルミネーションでデコレートされている。
しかし、今は昼過ぎ。
残念ながら光り輝く並木道を見ることは叶わない。
表参道には有名ブランドの店が連なり、
道行く人たちはみんな楽しそうだ。
参道を明治神宮方面へ少し歩くと
右手に良い意味でキッチュなアーチが出てきた。
アーチには「原二本通り」と大きく記された上に
小さな文字で「オシャレとグルメの原宿二丁目商店会」とある。
さあ、アーチの向こうの裏原宿には、
どんなオシャレとグルメがあるのだろう。
アーチを潜って先へ進む。
通りを歩くのは、着飾った若者や外国人が目立つ。
細い道を幾台もの高級外車がゆっくりと走って行く。
カフェやレストランなどの飲食店は、どこもデート向きかな。
「とんかつ まい泉」の本店も、この商店街にある。
昼時なので店の前には行列ができている。
帰りにカツサンドでも買って帰ろうか。
物販の店は、パン店やケーキ店などもあるが、
圧倒的に多いのは洋品店。
それもお洒落な店ばかりだ。
「オシャレとグルメの原宿二丁目商店会」の言葉に偽り無し。
いつもは店に入って店主に話を聞くのだが、
僕にはどうにも敷居が高い。
通りをぶらぶらしていると「徳冨蘆花住居跡」
と記された柱が立っていた。
案内によると明治33年から明治38年まで、
蘆花はここで暮らしていたと書いてある。
「思出の記」や「黒潮」などを原宿で執筆したようだ。
分かっているように書いているが、
蘆花の作品は「不如帰」しか知らない。
この頃、表参道に来るのは仕事の打ち合わせがある時くらいだが、
高校や大学の頃は、よく遊びに来た。
高校生の時には授業をさぼって
友人たちとシェーキーズのピザ食べ放題へ行ったり、
ペニーレインでお茶をしたり。
大学生の時に出演した
「六大学対抗ドッキリマラソン」というテレビ番組のロケ地は表参道だった。
MCは、みのもんたさん。
ちなみに僕は六大学ではない。R大学生の代役。
今は無き同潤会アパートの前でネグリジェを着て、
通行人にネグリジェを売りながら走り回った。おバカな青春時代だ。
シェーキーズも当時のペニーレインも同潤会アパート無くなったが、
僕の大切な思い出が表参道にはある。

案内人:小林猛樹
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