江古田
西武池袋線 江古田駅

江古田市場通り商店会

商店街一覧

店先に下がる笊を見た、胸の奥が少し温かくなった。

西武池袋線江古田駅北口を出ると目の前にあるのが江古田浅間神社。
鳥居の向こうにある大きな欅の大木が青空に向かってすっくと立っている。
神社の横の道を歩いてすぐの丁字路を左に折れると
少し先に江古田市場通りと記されたモニュメントが現れた。
のんびり歩くには、もってこいの細い通りだ。
江古田市場通り商店会は狭い範囲にある。
そこに茶舗、サンドイッチ店、二店舗の惣菜店、
そして三店舗の青果店がシャッターを上げていた。
岸野青果のご主人によると10月末まで肉店が営業していたのだが、
つい先日閉店してしまったそうだ。
隣の豆腐店も今年店を閉めてしまったのだと話してくれた。
商店街には10年ほど前まで鮮魚店、惣菜店、味噌店、
青果店、雑貨店などが集まったマーケットがあり、
それで江古田市場通りという名称になったのだとも教えてくれた。
大正時代に始まったマーケットは今、住宅になっている。
良い話もある、今年は久しぶりにハロウィンのイベントを開催。
近所の子どもたちがたくさん集まり大いに盛り上がったそうだ。
通りの中程にある横道に入ると、
たい焼きの大きな看板を掲げた店の前に
10円で動く遊具が二台置かれていた。
小さな子供とお婆ちゃんが遊んでいる。
先に進むと店先に吊下げられた笊が
昭和の匂いをプンプンさせている八百喜商店を発見。
かなりノスタルジックな雰囲気を随所で感じられる通りだ。
遊具もお金を入れる笊も、今ではなかなかお目にかかれない。
江古田駅には、日本大学芸術学部、武蔵野音楽大学、武蔵大学がある。
アートや音楽など個性的なキャンパスが集う街に、
良い意味レトロな商店街「江古田市場通り商店会」があった。
未来に向かう若者と時代に抗う商店街。
ちょっと疲れた夕暮れに訪れたい通りだ。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 岸野青果

    岸野青果

    80年以上続く青果店を守るのは二代目店主。店主は毎朝四時半起きで東京中央卸売市場板橋市場へ仕入れに行く。今日の店先には新鮮な柿、蜜柑、林檎、さつまいも等の秋の果物や野菜が並んでいた。岸野青果は近所の保育園へも新鮮な青果を届けている。チビッ子たちのお腹を満たす青果店でもある。

    岸野青果

    岸野青果 岸野青果

    80年以上続く青果店を守るのは二代目店主。店主は毎朝四時半起きで東京中央卸売市場板橋市場へ仕入れに行く。今日の店先には新鮮な柿、蜜柑、林檎、さつまいも等の秋の果物や野菜が並んでいた。岸野青果は近所の保育園へも新鮮な青果を届けている。チビッ子たちのお腹を満たす青果店でもある。

  • 八百喜商店

    八百喜商店

    90年以上続く青果店。今は二代目の女将さんと三代目が暖簾を守っている。店先に吊るされた笊と秤は、なんとも懐かしい光景だ。今日は二代目の女将さんに話を伺ったのだが、八百喜商店は小学校や保育園にも青果を卸しているそうだ。この街の子どもたちの元気は八百喜商店が支えている。

    八百喜商店

    八百喜商店 八百喜商店

    90年以上続く青果店。今は二代目の女将さんと三代目が暖簾を守っている。店先に吊るされた笊と秤は、なんとも懐かしい光景だ。今日は二代目の女将さんに話を伺ったのだが、八百喜商店は小学校や保育園にも青果を卸しているそうだ。この街の子どもたちの元気は八百喜商店が支えている。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・練馬区栄町35

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