東京メトロ東西線門前仲町駅の前を通るのは永代通り。
その永代通りに面してアーケードの商店街が続いている。
以前、その「深川仲町通り商店街」へ来たのだが、
今日は富岡八幡宮から東にある
「深川八幡前通り東栄会」を歩いてみた。
商店街にはマンションが林立している。
マンションの間には途切れ途切れのアーケード。
通りには居酒屋や鰻店、蕎麦店などの飲食店が目立つのだが、
創業100年以上の金物と鍵の店「カラカマ」や
1958年創業のスポーツ用品店「ゴセキスポーツ」など、
長年にわたり街の人たちに愛され続けてきた物販の個店も店を開けている。
アーケードが無い箇所は夏の太陽が容赦ない。
参道の木陰を求めて富岡八幡宮へ向かうと、
八幡宮の向かいに「梅酒堂」と記された小さな店を見つけた。
花より団子だ。
木陰より梅酒を求めて通りを渡ると
店の前に「梅酒3種テイスティング」の看板。
店に入ると壁には80種類はあるだろうか、
和歌山県の梅酒がズラリと並んでいる。
店の開業は3年前。
和歌山県出身のお母さんと娘さん、
家族で経営しているチャーミングな店だ。
僕の母も生前は梅雨の時期になると梅酒を作っていたな。
子供の頃の夏の思い出の一つは甘酸っぱい梅酒の味だ。
テイスティングは後にして、富岡八幡宮へお参りに。
赤い鳥居を潜って参道の木陰沿いに歩くと
神輿庫があり中には大きな神輿が飾られている。
奥の本殿に向かうと海外からの観光客が参拝する姿が見える。
永代通りの喧騒とは裏腹に境内に聞こえるのは蝉の声ばかり。
商店街に戻って掲示板を見ると祭りのポスターが貼られていた。
八月には富岡八幡宮の祭りが開催されるようだ。
深川の祭りは水かけ祭りとしても有名で、江戸三大祭りの一つだ。
今日のような日は、祭りでなくても水をかけて欲しくなる。
さあ、梅酒のテイスティングに行かなくては・・・

案内人:小林猛樹
写真はこちら