平井
総武線(各駅停車) 平井駅

弁天通り商店会

商店街一覧

通りの中程には看板猫、奥には弁財天が鎮座する。

今年も残すところ、あと半分。
例年、7月の初旬は梅雨真只中なのだが、今年は太陽が元気だ。
総武本線平井駅北口ロータリーにも陽光が燦燦と降り注いでいる。
多くの車が往来する蔵前橋通りへ出て小岩方面へ歩いて行くと、
平井大橋の袂の細い通りに渋い街路灯を見つけた。
「弁天通り」と書かれた黄色いサインボードに導かれて
通りへ入って行く。
街路灯は林立しているのだが、通りには住宅が目立つ。
進んで行くと四つ角の左手に商店があった。
オレンジ色のサンシェードには「中華総菜の店 阿ら井」の文字。
店内では店主がフライを揚げている最中。
コロッケ、トンカツ、酢豚、エビチリなど、
20種類以上の総菜が廉価で売られている。
店主に聞くと店の人気は昔から餃子とのこと。
ニンニクを使っていないので
ランチに餃子弁当を購入するビジネスマンも多いそうだ。
阿ら井の二軒先には銭湯もある。
昼前なのでまだ営業していないが、
今日にように暑い日は汗を流して帰りたいところだ。
メインの通りに戻ると
「香梅堂」の看板を掲げた店の前に数人の客が見える。
近付いて店先のショーケースを見ると、
おにぎり、のり巻き、いなりずしがたくさん並んでいる。
「餡子や団子が似合いそうな屋号ですね」と店主に聞くと、
先代が店を始めた時は和菓子店だったのだと
二代目の娘さんが教えてくれた。
さらに先に行くと店先で猫が店番をする酒店があった。
100年続く「吉野家酒店」の暖簾を守るのは看板猫と三代目。
酒店の向かいにアーケードの路地があるので三代目に聞くと、
アーケードは「仲通り」と呼ばれていた商店街で、
昔は商店がぎっしりと並んでいたそうだ。
商店街には、他に米店や自転車店、
薬局などの物販の個店がシャッターを上げていた。
弁天通りを奥まで歩いて行くと、濃い緑に囲まれたい一角があった。
木陰が嬉しいそこは真言宗豊山派の寺院「安養寺」。
門を入ってすぐの場所に弁天通りの名前の由来である
弁天堂がひっそりとあった。
平井に来たら、大通りの喧騒と夏の日差しから逃れて
弁天様にお参りするのも良い。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

商店街。MAP

  • ●住所
     ・江戸川区平井6丁目

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