篠崎
都営新宿線 篠崎駅

篠崎新町商店街

商店街一覧

取り巻く状況は厳しくても、新しい海へ。

都営新宿線篠崎駅から旧江戸川を目指して歩いた。
空気は冷たいが秋の日差しは柔らかく温かい。
15分ほど歩いただろうか、
銀色に輝くスチールの立派なモニュメントが現れた。
そこには「篠崎新町商店街」の文字。
お婆さんが二人、モニュメントの脇のお地蔵様にお参りしていた。
モニュメントを潜り、通りへ入って行くと
多くの店のシャッターは閉まっていた。
今日、開いている物販の個店は、
青果店、洋品店、薬店、
家庭用品店、クリーニング店など。
商店街の理事長をしている青果店のご主人に話を伺うと、
ここ数年で多くの店が営業をやめてしまったそうだ。
跡継ぎの問題、古くなった設備への投資の問題など、
日本の多くの商店街が抱えている課題がこの街にもあった。
洋品店では、かつての商店街の写真を見せてもらった。
そこには立派な七夕飾りの下を歩く溢れかえる人たちの姿があった。
新型コロナウィルスの影響で、
毎年実施しているさくらまつり、ハロウィン、
年末大売出しなどのイベントも今年は中止。
しかし、理事長は近隣の商店街とコラボレーションした
新しいイベントの実施を考えている。
洋品店のご主人は体が動く限り店を閉めないとキッパリと言った。
商店街を後にして旧江戸川に出ると数件の造船所があり、船を修理していた。
その古い船を見ていたら吉田拓郎の詩の一節を思い出した。
「古い船も新しい船のように 新しい海へ出る」、
商店街も新しい海へ出なくてはならない。
前向きな店主がいる限り、新しい海はこわくない。
さあ、錨を上げよう。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • ゑびすや洋品店

    ゑびすや洋品店

    昭和42年創業の洋品店。婦人服を中心に子供服や近隣の小中学校の制服なども扱っている。店には暖かそうな婦人用セーターと並んで黄色い通学帽が飾られていた。ご主人は今でも週に一度、日本橋横山町まで商品を仕入れに行っている。近隣のお洒落なご婦人とチビッ子たち御用達のお店だ。

    ゑびすや洋品店

    ゑびすや洋品店 ゑびすや洋品店

    昭和42年創業の洋品店。婦人服を中心に子供服や近隣の小中学校の制服なども扱っている。店には暖かそうな婦人用セーターと並んで黄色い通学帽が飾られていた。ご主人は今でも週に一度、日本橋横山町まで商品を仕入れに行っている。近隣のお洒落なご婦人とチビッ子たち御用達のお店だ。

  • 中村屋青果店

    中村屋青果店

    50年以上続く青果店では、二代目と先代が元気に店を切り盛りしている。二代目が毎朝3時起きで豊洲市場まで仕入れに行く野菜や果物は新鮮そのもの。今日も柿や栗、リンゴなどの美味しそうな秋の味覚が店先を飾っていた。お話を聞いている僅かな間も、数人の客が買い物に来ていた。ご常連たちには、無くてはならないお店だ。

    中村屋青果店

    中村屋青果店 中村屋青果店

    50年以上続く青果店では、二代目と先代が元気に店を切り盛りしている。二代目が毎朝3時起きで豊洲市場まで仕入れに行く野菜や果物は新鮮そのもの。今日も柿や栗、リンゴなどの美味しそうな秋の味覚が店先を飾っていた。お話を聞いている僅かな間も、数人の客が買い物に来ていた。ご常連たちには、無くてはならないお店だ。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・江戸川区下篠崎町4

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