五反野
東武スカイツリーライン 五反野駅

ゆめろーど千代田商店街

商店街一覧

カエルが出迎える商店街に、道一筋の職人気質。

今年も桜の季節がやって来た。
例年より少し遅い咲き始めだ。
商店街に向かう途中の電車には
真新しいスーツに身を包んだ
新入社員と思しき一団が乗っている。
桜と共に4月ならではの心が和む新鮮な光景だ。
今日、訪れたのは東武伊勢崎線の五反野駅。
改札を出て駅前の道を南に行き、
途中右に折れて日光街道方面に歩くと
赤い街路灯に吊るされた
二匹のカエルのキャラクターの看板が見えてきた。
近づくと街路灯には「ゆめろ~ど千代田」
と記されていて、一歩通行の通りには
レンガが敷き詰められている。
通りを進むと生花店がシャッターを上げていた。
店内にはバラやカーネーション、トルコキキョウ、
百合などの切り花が満載だ。
珍しい八重の百合も並んでいる。
「しらゆり生花店」のご主人は
古流の生け花も生業にしているので
花の質には妥協しない。
それを知っている常連は、
日持ちする良い花を求めて店に足を運ぶのだろう。
通りを先に進む。
シャッターが下りている店や住宅が目立つ中に
青いサンシャードに大きく
「厚焼玉子」と書かれた店が出てきた。
ここ「山雄商店」では、
毎朝早くからご主人が厚焼き玉子を焼いている。
一度に10枚のフライパンを駆使して
厚焼き玉子を焼いている。
店先のショーケースには
美味しそうな大きな厚焼き玉子が並んでいる。
店では小売りもしているのだが、
多くは豊洲や千住の市場に卸しているそうだ。
正月などは小売りの客もたくさん訪れるのだが、
10枚のフライパンで焼いても
一人で焼くには限度がある。
忙しい時期は、予約をお願いしているとのこと。
さらに先に進むと靴店の「ニューボックス」があった。
店には女将さんが一人。
亡くなられたご主人は靴職人で、
靴の小売りの他に靴の製造と修理を
店の片隅でコツコツと行っていた。
店名の由来を聞くとボックスとは
靴の素材の革の事なのだと教えてくれた。
古流生け花と厚焼き玉子と靴製造、
ゆめろーど千代田商店街に職人気質を垣間見た。
駅への帰り道。
一軒の家の庭先に若い桜が花を咲かせていた。
見上げると青い空に薄桃色の桜の花。
小学校へ入学した時。
校庭の隅のブランコに揺られながら見上げた、
あの空を思い出した。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 山雄商店

    山雄商店

    山雄商店は厚焼き玉子の専門店。15歳で上京したご主人は、この道一筋。毎日400~500個の卵を使って朝の4時から厚焼き玉子を焼いている。なんと一度に10枚のフライパンを同時に使って焼いているのだ。さすがの職人技である。厚焼き玉子は店先で小売りもしているのだが、多くは豊洲や千住の市場に卸している。料理人が集う市場が扱うということは、山雄商店の厚焼き玉子の美味しさの証だ。

    山雄商店

    山雄商店 山雄商店

    山雄商店は厚焼き玉子の専門店。15歳で上京したご主人は、この道一筋。毎日400~500個の卵を使って朝の4時から厚焼き玉子を焼いている。なんと一度に10枚のフライパンを同時に使って焼いているのだ。さすがの職人技である。厚焼き玉子は店先で小売りもしているのだが、多くは豊洲や千住の市場に卸している。料理人が集う市場が扱うということは、山雄商店の厚焼き玉子の美味しさの証だ。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・足立区梅田1丁目13

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