月島
都営大江戸線 月島駅

佃島

商店街一覧

高層マンションに囲まれても、古い漁師町の残り香は消えない。

今日は佃島へ来た。
最寄り駅は月島なのだが、
銀座から築地を抜けて勝鬨橋を渡り、
月島のもんじゃストリートを通って佃島に到着。
お洒落な街、活気ある街、
焦げたソースの匂う街、昭和の初めを纏った街・・・
街の顔がこれほど変わるルートは中々無い。
少し距離はあるが、銀座から佃島まで、是非とも歩いて欲しい。
お薦めの散歩道だ。
月島から佃島に足を踏み入れて、
まず目に入るのはタワーマンション群だ。
佃島のそれは、
東京にタワーマンションが建ち始めた走りだった記憶がある。
見上げる高層建築の狭間には、路地や古い建物や長屋が残っている。
歴史を感じさせる食堂も健在だ。
看板には亀印うどん食堂とある。
住吉神社へ向かって歩いて行くと街の雰囲気が変わって来る。
高い建築物が無い。
赤い佃小橋が架かる細い川には数艘の舟が浮いている。
漁師町の名残りが舟と共に繋ぎ止められている。
川端には、日の出湯の煙突。
橋を渡ると戦前から続く花店があった。
その先には昔からの酒店。
どんつきの丁字路の左右には佃煮店が4店舗ある。
そのうち3店舗は、江戸時代から続く老舗だ。
天安は天保八年。
田中屋は天保十四年。
丸久は安政六年の創業。
平日の午前中なのに、どの店にも客の姿がある。
流石、佃島の佃煮店だ。
街には古い手押しのポンプが付いた井戸が数か所ある。
細い路地の奥に大きな銀杏の木と地蔵尊がある。
古い佇まいの稲荷神社がある。
海上安全の住吉神社がある。
残念なことに佃島に商店街は無い。
タワーマンションに囲まれた漁師町の面影を色濃く残す佃島。
この独特な街並みは、世界のどこにも無い。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 天安本店

    天安本店

    佃島で185年続く、天保八年創業の佃煮店。平日の午前中なのだが、客足が途切れない繁盛店だ。昭和の初期に建てられた木造の店舗は趣深い。店内には大きな神棚がドカリと構えている。店先に並ぶのは、うなぎ、はぜ、たら子、浅利など20品目ほどの佃煮。中でも人気を誇るのが昆布の佃煮だ。僕も昆布ときゃらぶきを購入。今日の肴はこれで決定。

    天安本店

    天安本店 天安本店

    佃島で185年続く、天保八年創業の佃煮店。平日の午前中なのだが、客足が途切れない繁盛店だ。昭和の初期に建てられた木造の店舗は趣深い。店内には大きな神棚がドカリと構えている。店先に並ぶのは、うなぎ、はぜ、たら子、浅利など20品目ほどの佃煮。中でも人気を誇るのが昆布の佃煮だ。僕も昆布ときゃらぶきを購入。今日の肴はこれで決定。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・中央区佃

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