木場
東西線 木場駅

東陽弁天商店会

商店街一覧

川もアーチも無くなったが、時代と歩んだ店主たちは健在。

師走の木場に来た。
薄曇りの空が、今にも白い結晶を落としそうなくらい寒い。
木場駅から永代通りを東へ少し行き、
大門通りとの交差点を右に曲がると緩やかな坂がある。
その坂の先が今日の目的地、東陽弁天商店会だ。
今は洲崎川緑道公園になっていて水の流れは無いのだが、
以前は洲崎橋に大きなアーチが設置されていて、
アーチには洲崎パラダイスのネオンの文字が輝いていた。
ここは昭和30年代前半まで東京でも有数の遊郭があった場所だ。
川島雄三監督作品の「洲崎パラダイス赤信号」で
その名前は知っていたのだが、実際に歩いてみても、
その名残を見つけることはできない。
洋品店のご主人によると、今はマンションなどの新しい建物になり
昔の面影は無くなったと話してくれた。
商店街にはアーケードも設置されていて、薬局や生花店、
珈琲豆店などの物販の個店もシャッターを上げている。
鮮魚店や青果店もある。
両店舗とも引っ切り無しの客で繁盛している様子だ。
肉店は無いのだが、焼肉店がメンチやコロッケなどを販売している。
話を聞いた鮮魚店と生花店は、遊郭があった頃から商売をしていて、
店主たちはアーチも実際に見ていた。
これまでに街を行き交う数多の人たちも目にしてきたに違いない。
商店街は、この年末年始にスタンプラリーと
イルミネーションイベントを実施する。
コロナで痛めつけられてきた街にとって、久しぶりのイベントだ。
悲しさも映したであろうアーチのネオンに変わって、
明るいイルミネーションが通りを彩る。
様々な時代を懸命に生きて来た人たちへのご褒美の光だ。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • マルサ洋品

    マルサ洋品

    50年以上続く洋品とクリーニングの店。紳士服や婦人服にとどまらず近隣の小中学校の制服や体育着なども取り扱う、まさしく地域密着型の店舗だ。二代目ご夫妻は、人当たりの良い気さくな人柄。店先には暖かそうな手袋やフリースなどの隣に名入れしてくれる御年賀タオルが並んでいた。

    マルサ洋品

    マルサ洋品 マルサ洋品

    50年以上続く洋品とクリーニングの店。紳士服や婦人服にとどまらず近隣の小中学校の制服や体育着なども取り扱う、まさしく地域密着型の店舗だ。二代目ご夫妻は、人当たりの良い気さくな人柄。店先には暖かそうな手袋やフリースなどの隣に名入れしてくれる御年賀タオルが並んでいた。

  • 幾の家

    幾の家

    明治34年創業の鮮魚店。今、暖簾を守るのは三代目と四代目のご家族。豊洲市場で仕入れた新鮮な魚を毎朝6時から天ぷらに揚げるのが三代目の日課だ。店には、その天ぷらの他に刺身、焼魚、煮魚などの惣菜も豊富に並んでいる。天丼や鉄火丼などの弁当は毎月4,000食以上販売するほどの人気。今日も引っ切り無しにお客が弁当を求めに来店していた。

    幾の家

    幾の家 幾の家

    明治34年創業の鮮魚店。今、暖簾を守るのは三代目と四代目のご家族。豊洲市場で仕入れた新鮮な魚を毎朝6時から天ぷらに揚げるのが三代目の日課だ。店には、その天ぷらの他に刺身、焼魚、煮魚などの惣菜も豊富に並んでいる。天丼や鉄火丼などの弁当は毎月4,000食以上販売するほどの人気。今日も引っ切り無しにお客が弁当を求めに来店していた。

  • ル・ヴォワザン

    ル・ヴォワザン

    10年前に創業した珈琲の店。自家焙煎した豆を販売している。小さなテーブルもあり、美味しい珈琲を店内で飲むこともできる。店は大門通りから少し横道に入った場所にあるのだが、大きな焙煎機から外に高く伸びた煙突が目印。挽き方も好みに合わせてくれる。居合わせたご常連は、荒めに挽いた豆を買って行った。

    ル・ヴォワザン

    ル・ヴォワザン ル・ヴォワザン

    10年前に創業した珈琲の店。自家焙煎した豆を販売している。小さなテーブルもあり、美味しい珈琲を店内で飲むこともできる。店は大門通りから少し横道に入った場所にあるのだが、大きな焙煎機から外に高く伸びた煙突が目印。挽き方も好みに合わせてくれる。居合わせたご常連は、荒めに挽いた豆を買って行った。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・〒135-0016 東京都江東区25

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