浅草
都営浅草線 浅草駅

奧山おまいりまち商店街

商店街一覧

大衆演劇も浪曲もお笑いも、通りに溢れるエンターテイメント。

浅草雷門をくぐり、
仲見世を通って聖観世音菩薩が祀られている本堂に向かった。
参道はたくさんの人々で賑わっている。
着物姿の女性もチラホラ。
外国からの観光客も多いようだ。
少し遅いが初詣を済ませて五重塔がある境内の西側へ向かうと
「奧山門」と記された大きな山門が現れた。
門に下がる大きな八つの赤い提灯には
「奥」「山」「お」「ま」「い」「り」「ま」「ち」とある。
ここは「奧山おまいりまち商店街」だ。
奥山門の先には色鮮やかな幟が数本。
幟が立つのは大衆演劇の劇場「浅草 木馬館」。
隣には浪曲の定席「木馬亭」の入り口がある。
木馬館には「橘菊太郎劇団」の芝居が掛かっている。
木馬亭では「お笑い浅草21世紀」の喜劇。
劇場の向かいにある食堂の店先では、
美味しそうなおでんが熱々の湯気を立てている。
「創業明治四十年 昔ながらの食堂の味」の看板が嬉しい。
商店街を進むと、店々の軒の上には瓦の小さな七福神が可愛らしく載っている。
通りには飲食店の他、メンズファッションの店を多く見かけた。
今日、話を聞いたシラクラもテラサワもメンズウェアの専門店だ。
シラクラは創業70年以上。
国内のブランドだけでなくイタリアやフランスまで自ら足を運んで
こだわりの商品を仕入れている。
お客は一点物を求めて日本全国からやって来る。
テラサワは小さな店だがこちらも昭和25年創業の歴史ある洋品店。
店主の人柄に惹かれて店に通う客も多い。
商店街の西の端には立派な奧山大木戸がある。
その先は六区ブロードウェイ。
大木戸の向こうに見えるのは、
漫才やマジックなど、いろものの劇場「東洋館」。
隣は落語の定席「浅草演芸ホール」。
極彩色の幟と看板に彩られ、笑いと涙に溢れた商店街。
それが奧山おまいりまち商店街だ。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • メンズウェア テラサワ

    メンズウェア テラサワ

    昭和25年創業のメンズウェアの店。客層は常連とフリーと半々位とのことだが、フリーの客が常連になることも多いようだ。小さな店だが、店を守る二代目店主の人柄に惹かれて足を運ぶ客も多いのではないだろうか。店は盆と暮れが忙しい。年が明けたばかりの今は、冬物の在庫が少ない。そろそろ春物を仕入れに行くのだと店主が笑顔で話してくれた。小さな店だから良いものを安く販売しているのだとポツリ。

    メンズウェア テラサワ

    メンズウェア テラサワ メンズウェア テラサワ

    昭和25年創業のメンズウェアの店。客層は常連とフリーと半々位とのことだが、フリーの客が常連になることも多いようだ。小さな店だが、店を守る二代目店主の人柄に惹かれて足を運ぶ客も多いのではないだろうか。店は盆と暮れが忙しい。年が明けたばかりの今は、冬物の在庫が少ない。そろそろ春物を仕入れに行くのだと店主が笑顔で話してくれた。小さな店だから良いものを安く販売しているのだとポツリ。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・〒111-0032 東京都台東区浅草2丁目3−26

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