駒澤大学
東急田園都市線 駒澤大学駅

野沢龍雲寺商店会

商店街一覧

小さな商店街は1964年東京オリンピックの副産物。

東急田園都市線駒沢大学駅を出て246を渋谷方面へ向かう。
環七通りと交差する上馬の交差点を大森方面へ曲がり、
しばらく歩くと龍雲寺と書かれた信号機。
環七と交差するのは龍雲寺通りだ。
通りの入り口に「Dragon Street」と記された
COOLな街路灯が出てきた。
ここにあるのが「野沢龍雲寺商店会」だ。
通りのなだらかな下り坂を歩き始める。
街路樹の葉が赤く色づいている。
通りには数件の飲食店と
電器店や精米店がシャッター上げている。
先に進むと商店は少なくなってきた。
住宅やマンションが建ち並ぶ向こうに長く続く石垣が見える。
この石垣の上にあるのが龍雲寺。
元禄12年に開山した臨済宗の寺院だ。
街路灯が途切れた先には
屋根に大きな十字架を載せた教会があった。
教会の前でUターン。
通りの名称の由来である龍雲寺へ参拝。
山門を潜ると左手に鐘楼が見える。
奥へ進むと大きな本堂。
木々が生い茂る境内は秋の静けさに包まれている。
通りへ戻り、坂を上って行くと
ピンクに塗られた大きな建物に文具店が店を構えていた。
池田屋は100年続く老舗。
店に並ぶ文房具の品数は3万点を超える。
元々は高級文房具を中心に取り扱っていて、
今でも数万円する穴あけパンチや
数十万円の万年筆が棚に並んでいる。
三代目の女将さんに話を聞くと
野沢龍雲寺商店会が出来たのは
昭和39年開催の東京オリンピックの少し前。
オリンピックのために環七通りの拡張工事が行われた際に
拡張区域にあった店舗が龍雲寺通りに移転して
新たな商店街「野沢龍雲寺商店会」として誕生したそうだ。
環七にあった元々の商店街は野沢銀座旭会。
二つの商店街は数年前に野沢龍雲寺商店会に統一されたそうだ。
改めて環七に出てみると、なるほど蕎麦店やラーメン店、
焼肉店などの店舗が軒を並べている。
バス停を見ると、その名称に野沢銀座の名が残っている。
駒沢大学駅への帰り道。
環七通りの喧騒に包まれると
禅寺の静謐さがなおさら思い起こされた。
無宗教の僕だが、今度、座禅でも組んでみようかな・・・

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

商店街。MAP

  • ●住所
     ・世田谷区野沢3丁目40 龍雲寺通り

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