西荻窪
中央線 西荻窪駅

西荻伏見通り商店会

商店街一覧

狐のキュートな背中に誘われて・・・

今日は西荻窪駅へ来た。
北口へ出ると駅前は多くの人々が行き交い賑わっている。
忙しさから逃れようと見上げた空の下に
街路灯のフラッグ。
フラッグに描かれているのは赤い鳥居と狐のイラストだ。
可愛いらしい狐の後ろ姿にほっと一息。
イラストの下には
「西荻伏見通り商店会」と記されている。
伏見通りを歩いて行くと商店街の中程に
フラッグのモチーフになった赤い鳥居があった。
鳥居を潜って路地へ入る。
路地を少し行くとお稲荷さんの小さな祠。
正一位稲荷大明神と書かれた幟の赤色が鮮やかだ。
伏見通りに戻ると
鳥居の脇の青果店「八百松」から糠漬けの匂い。
ご主人に話しかけると野菜を並べる手を止めてくれた。
八百松は昭和5年から続く青果店で、
話をしている二代目と息子さんの三代目とで
商売を続けているとのこと。
創業当初、西荻窪北口に商店の数は疎らで
戦後から少しずつ賑わいを見せてきた。
路地の奥にある稲荷神社は、
昭和25年頃に商店街の繁栄を願って
京都の伏見稲荷大社から分祀したそうだ。
気になった糠漬けのことを聞くと、
長年使っている糠床で漬ける漬物は人気の商品で、
電車に乗って買いに来る常連客もいるとのことだ。
店先の糠漬けに目をやると、
キュウリやカブの他にミョウガやパセリ等
10種類の漬物が並んでいる。
ナスは色が変わりやすいので
糠床の樽の中に鎮座している。
通りを先に進むと文具店の「藤乃木」があった。
その向かいにはパン店の「藤の木」がある
。文具店で聞くと両店舗は兄弟が創業した店で、
どちらも戦前から90年近く営業を続けている。
パン店の「藤の木」の店先には
「カレーパングランプリ チーズカレーパン部門 5年連続金賞受賞」
と書かれた幟が誇らしげにはためいている。
客足が絶えない店内を覗くとカレーパン以外にも
美味しそうなパンがたくさん並んでいる。
店の奥ではパンを焼く人の姿。
店主に聞くと一番の人気は
「塩パン」なのだと笑って応えてくれた。
西荻伏見通り商店会にある店々は
伏見(フシミ)のお稲荷さんに守られているのだから、
きっと不死身(フジミ)に違いない。
八百松の糠床は、
これからも美味しい漬物を漬け続けてくれることだろう。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 八百松

    八百松

    二代目と三代目が暖簾を守る老舗の青果店。創業は昭和5年だ。新鮮な野菜や果物は勿論だが、店の自慢は糠漬け。今日の店先には10種類の漬物が並んでいる。定番のキュウリ、ダイコン、カブの他にミョウガやパセリや新キャベツ等の珍しい糠漬けが目を引く。八百松の糠漬けを目当てにわざわざ電車に乗って買いに来る常連がいるほどの人気商品だ。

    八百松

    八百松 八百松

    二代目と三代目が暖簾を守る老舗の青果店。創業は昭和5年だ。新鮮な野菜や果物は勿論だが、店の自慢は糠漬け。今日の店先には10種類の漬物が並んでいる。定番のキュウリ、ダイコン、カブの他にミョウガやパセリや新キャベツ等の珍しい糠漬けが目を引く。八百松の糠漬けを目当てにわざわざ電車に乗って買いに来る常連がいるほどの人気商品だ。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・杉並区西荻北3丁目2−11

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