三鷹
中央線 三鷹駅

三鷹中央通り商店会

商店街一覧

赤く輝く桜桃に誘われて。

三鷹駅の南口を出て、目の前にある道が中央通り。
通りは真直ぐ南へ伸びている。
この中央通りにあるのが三鷹中央通り商店会。
商店街には鞄専門店、履物店、洋品店、茶舗、ベーカリーなど、
様々な物販の個店がシャッターを開けている。
人通りも多く活気に満ちた商店街だ。
商店街の中程に時代を感じさせる二階家の店舗があった。
店の名は山田家具店。
昭和13年から家具店として商いを続けているのだが、
その前は呉服を扱っていたそうだ。
家具店の店先には帽子や傘やサンダルがずらりと並んでいる。
「呉服から家具、今は帽子も。
家具だけではなく、売れるものを置いているんだ。時代に応じて変わらなきゃ」
と三代目が笑いながら話してくれた。
少し先にあるヒロヤショップは青果や乾物や酒を販売している。
店先の笊の中の杏と梅が季節を映し出している。
二軒先のIchifujiは1956年創業のフルーツショップ。
こちらも店に並んだ西瓜、メロン、桃、
葡萄などが夏の訪れが近いことを告げている。
「がくぶち 絵画 かがみ」と書かれた看板に惹かれて入ったのは
アートフレーミングAiga。
Aigaは鏡も扱うが、今メインの商品は額縁だ。
店主と相談しながら作品に合う額縁もオーダーできる。
山田家具店の店主によると、三鷹中央通り商店会では
毎月第4日曜日にパフォーマンスやフリーマーケットなどが出店する
M-マルシェを開催していて、当日の通りは一段と賑わうそうだ。
通りの所々に武者小路実篤や山本有三など、
嘗て三鷹に住んでいた文人たちのモニュメントがある。
太宰治のモニュメントの前で熱心に写真を撮影している女性がいた。
今日は桜桃忌。
フルーツショップIchifujiにはサクランボが並んでいる。
店先の小さく輝く赤が、太宰の「桜桃」の書き出しを思い起させた。
「子供より親が大事、と思いたい。」か。
帰りに太宰が眠る禅林寺に寄ってみた。
太宰の墓の前には多くの花やサクランボがうず高い。
虚勢を張って、道化なければ生きていけない人の悲しさは、
今も多くの人たちの心を捉えてやまないようだ。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • ヒロヤショップ

    ヒロヤショップ

    昭和28年創業の食料品店。店には青果、乾物、酒など、様々な食料品が並んでいる。特に豆の品揃えは圧巻。小豆、大豆、花豆、レンズ豆など、店内には20種類以上の豆が並んでいる。店先の笊には杏、梅、らっきょうといったこの時期ならではの青果たち。ふかしたトウモロコシとサツマイモ、それと糠漬けも美味しそうだ。

    ヒロヤショップ

    ヒロヤショップ ヒロヤショップ

    昭和28年創業の食料品店。店には青果、乾物、酒など、様々な食料品が並んでいる。特に豆の品揃えは圧巻。小豆、大豆、花豆、レンズ豆など、店内には20種類以上の豆が並んでいる。店先の笊には杏、梅、らっきょうといったこの時期ならではの青果たち。ふかしたトウモロコシとサツマイモ、それと糠漬けも美味しそうだ。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・三鷹市下連雀3丁目34−4 第2にのたかビル 2階

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