南千住
上野東京ライン 南千住駅

南千住仲通り商店会

商店街一覧

青い青い空の下で待っていたのは・・・豆腐と家具。

南千住駅を出て見上げる五月の空は、ひたすら青い。
駅前ロータリーの街路灯には
「奥の細道 矢立初めの地 千住あらかわ
~行春や鳥啼魚の目は泪~」
と書かれたフラッグが気持ち良さそうにはためいている。
駅前から旧日光街道へ向かうと
「南千住仲通り」と大きく記された街路灯が目に入って来た。
その存在感、何かがありそうな気がする。
旧日光街道から日光街道へ抜けるこの細い通りが
今日の目的地、南千住仲通り商店会だ。
通りには住宅も多く、
シャッターが下りたままの店舗も見かける。
商店会長でもある豆腐店大倉屋のご主人によると、
現在は23店舗が営業を続けているそうだ。
地下鉄日比谷線が開通する以前は、
都電三ノ輪橋停留場と国鉄南千住駅を結ぶ道が南千住仲通りで、
通りは駅間を行き交う人で溢れ、商店がひしめいていて、
その頃が商店街も一番賑わいを見せていたそうだ。
今、南千住仲通り商店会で商いを続けている物販の個店は、
和菓子店、魚店、靴店、豆腐店、家具店などだ。
今日、話を伺った魚店と家具店の店主は三代目。
豆腐店は四代目が店を守っている。
長く続く店には、理由がある。
澤田家具店は、販売だけでなく注文家具の製作もしている。
元は家具製造と卸しをしていた店ならではだ。
大倉屋の豆腐は、国産大豆と天然にがり100%。
焼き豆腐が人形町今半のすき焼きに使われていることでも、
その味の確かさは分かる。
特長がある店は、長く続くのだ。
芭蕉が奥の細道へ旅立った日も、こんな青空だったのだろうか。
だとしたら、鳥が啼き、魚が泪しても、
空の向こうへ曾良と共に行かずにはいられなかっただろう。
何かが待っている予感がしたはずだ。
今日、僕が南千住仲通り商店会に何かがあると感じたように・・・
そして、僕は良い個店と出逢えた。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 大倉屋

    大倉屋

    三代目と四代目が暖簾を守る、大正三年創業の豆腐店。ご近所のみならず自転車を走らせて買いに来る常連客が大勢いるほど、国産大豆と天然にがりで作られた大倉屋の豆腐のファンは多い。大豆は豆腐に最適な九州は佐賀県小城の契約農家が作ったフクユタカを使用。小売りだけでなく、卸しもしているので、1,500丁程の豆腐を毎日作っている。すき焼きの人形町今半の焼き豆腐は、大倉屋の豆腐だ。三代目に話を聞いている間も常連客が希少な「ゆば」を求めに来た。常連は「ここの豆腐はおいしいからね」と嬉しそうに教えてくれた。

    大倉屋

    大倉屋 大倉屋

    三代目と四代目が暖簾を守る、大正三年創業の豆腐店。ご近所のみならず自転車を走らせて買いに来る常連客が大勢いるほど、国産大豆と天然にがりで作られた大倉屋の豆腐のファンは多い。大豆は豆腐に最適な九州は佐賀県小城の契約農家が作ったフクユタカを使用。小売りだけでなく、卸しもしているので、1,500丁程の豆腐を毎日作っている。すき焼きの人形町今半の焼き豆腐は、大倉屋の豆腐だ。三代目に話を聞いている間も常連客が希少な「ゆば」を求めに来た。常連は「ここの豆腐はおいしいからね」と嬉しそうに教えてくれた。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・荒川区南千住5丁目30

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