雑司が谷
副都心線 雑司が谷駅

鬼子母神通り商店睦会

商店街一覧

桃の節句、街を支え育み続けた店々に恵風が吹く鬼子母神。

桃の節句の今日は、雑司が谷の鬼子母神に来た。
目白通りから続く表参道にある商店街が鬼子母神通り商店睦会だ。
通りにはシャッターを下ろしたままの店舗や住宅が目立つ。
少し進むと「くすり」の赤い大きな立体文字が壁に目立つ店舗が現れた。
なかなか歴史を感じさせる佇まいだ。
斜向かいには、木の引き戸が時代を物語るふとん店を発見。
この二店舗、キク薬局は大正時代から続いていて、
名取ふとん店は70年以上続く店だ。
歩みを進めると都電荒川線鬼子母神前停留場脇の踏切が見えて来た。
踏切の手前に「鬼子母神名物 子育てもなか」の幟がはためく店があった。
今日は雛祭りで、和菓子店は忙しい。
写真だけ撮らせてもらった。
この和菓子店ときわ木は大正八年の創業。
鬼子母神通り商店睦会に物販の個店は少ないが歴史ある店が残っている。
地域を支え続けている店たちだ。
キク薬局のご主人によると、通りが賑わうのは10月の御会式の日。
商店街の人たちも参加して太鼓を鳴らしながら雑司が谷の街を練り歩くそうだ。
コロナ禍の今は自粛しているが、
商店街ではフリーマーケットを年に数回開催してきた。
雑司が谷は菊池寛が暮らし、漱石や八雲、
サトウハチロー等が眠る文学に馴染み深い地の故、
本を中心にしたフリーマーケットだそうだ。
再開が待ち遠しい。
踏切を渡るとすぐに鬼子母神堂へ続く欅並木が続いている。
どれも大木ばかりだ。
並木道を突き当たると左に堂がある。
境内には樹齢700年以上といわれる大公孫樹がある。
おばあさんが店番をしている1781年創業の駄菓子屋もある。
境内の隣の公園では小さな子供たちが遊んでいた。
鬼子母神は子どもを守る神様である。
帰り道、恵風に吹かれて、近くにある学習院へ行った。
桜の蕾が膨らみ始めている。
子どもも蕾も健やかに育つことを願う3月3日だ。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • キク薬局

    キク薬局

    大正時代から商いを続けている薬局。三代目のご主人は商店街の会長も務めていて街の事にも詳しい人物。話を聞いている最中、小さな女の子を連れたお母さんが薬を買いに来た。ご主人は女の子の症状を詳しく聞いて、細かなアドバイスをしながら薬を選んで手渡した。街に密着した店ならではの光景だ。こういう小さな街の薬局が地域の健康の砦を守っているのだな。

    キク薬局

    キク薬局 キク薬局

    大正時代から商いを続けている薬局。三代目のご主人は商店街の会長も務めていて街の事にも詳しい人物。話を聞いている最中、小さな女の子を連れたお母さんが薬を買いに来た。ご主人は女の子の症状を詳しく聞いて、細かなアドバイスをしながら薬を選んで手渡した。街に密着した店ならではの光景だ。こういう小さな街の薬局が地域の健康の砦を守っているのだな。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・〒171-0032 東京都豊島区雑司が谷2丁目4−7

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