板橋区役所前
都営三田線 板橋区役所前駅

板橋宿不動通り商店街

商店街一覧

旧中山道アーチの上にウサギが座る理由を、僕は知らない。

板橋宿は江戸日本橋と京都三条大橋を結ぶ中山道の一番目の宿場町。
板橋宿不動通り商店街は、その旧中山道にある。
商店街の入り口の両端には立派なアーチが設置され、
そこにはクッキリと「板橋宿」の文字。
アーチの上には可愛いウサギのキャラクターがちょこんと座っている。
通りを行くと各店舗の前には商売を表したウサギの看板が置いてある。
手芸店には編み物をしているうさぎ。
文具店には色鉛筆を持ったうさぎ。
クリーニング店にはアイロンがけするうさぎ等々だ。
文具店の店主に聞くとウサギの名前はラッピーと言うそうだ。
店先にラッピーのぬりえも発見した。
通りに面して室町時代開山の真言宗の寺院、観明寺がある。
寺には本尊の正観世音菩薩と共に不動明王が祀られている。
不動通りの名称はこれに由来する。
板橋宿不動通り商店街がある旧中山道は江戸時代に隆盛を極め、
通りには江戸以前の室町時代に創建された寺院もある。
今日、写真を撮り話を聞いた店も、80年、100年と続く歴史のある店ばかりだ。
和菓子店「多ぐち」は昭和10年の創業。
手芸品店「ひつじや糸店」は創業から100年以上が経つ。
「山田文具店」の歴史も80年以上。
「肉の上原」は大正3年の創業だ。
この道は、今も歴史を紡ぎ続けている。
ひつじや糸店の店主によると毎月三回開催される観明寺のお不動様の縁日には
植木や金魚など沢山の出店が出ていたのだが、
いつの間にか出店も出なくなってしまった。
店も少なくなってマンションが目立つようになり、
老舗の銭湯もマンションになったのだ、と少し寂しそうに話してくれた。
宿場町の面影を見つけることは難しいが、個店に立ち寄り、
店主と話をすれば今を生きる商店街の姿を見ることができる。
頑張りすぎずに止まることなくゆっくりと進んで行く。
そんな個店たちが僕は好きだ。
しまった!
文具店の店主に何故キャラクターがうさぎなのかを訊くのを忘れた。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • ひつじや糸店

    ひつじや糸店

    可愛らしい屋号に惹かれて入った店内には、毛糸や釦や糸などの洋裁の材料や道具が並んでいた。三代目が暖簾を守るひつじや糸店は100年以上の歴史がある店だ。常連のお客も多いが、近隣に新しくできたマンションからも若いお母さんが子どものバッグなどを手づくりするために訪れてくる。入園・入学時期の3~4月はひつじや糸店の繁忙期だ。編み物や洋裁で分からないことは店主に聞くと良い。気さくな三代目が、きっと丁寧に教えてくれる。

    ひつじや糸店

    ひつじや糸店 ひつじや糸店

    可愛らしい屋号に惹かれて入った店内には、毛糸や釦や糸などの洋裁の材料や道具が並んでいた。三代目が暖簾を守るひつじや糸店は100年以上の歴史がある店だ。常連のお客も多いが、近隣に新しくできたマンションからも若いお母さんが子どものバッグなどを手づくりするために訪れてくる。入園・入学時期の3~4月はひつじや糸店の繁忙期だ。編み物や洋裁で分からないことは店主に聞くと良い。気さくな三代目が、きっと丁寧に教えてくれる。

  • 多ぐち

    多ぐち

    昭和10年創業の和菓子店。ショーケースには手作り和菓子が美味しそうに並んでいる。売れ筋商品は、季節ごとに変わる。今の時期はおはぎが人気だ。近隣の人たちだけでなく、多ぐちの味を求めて遠方から足を運ぶ常連さんもいる。店先に並ぶお赤飯と山菜おこわも人気の逸品。

    多ぐち

    多ぐち 多ぐち

    昭和10年創業の和菓子店。ショーケースには手作り和菓子が美味しそうに並んでいる。売れ筋商品は、季節ごとに変わる。今の時期はおはぎが人気だ。近隣の人たちだけでなく、多ぐちの味を求めて遠方から足を運ぶ常連さんもいる。店先に並ぶお赤飯と山菜おこわも人気の逸品。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・板橋区板橋3丁目6−11

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