人形町
日比谷線 人形町駅

甘酒横丁商店会

商店街一覧

つづら、御櫃、ヘチマたわし、杉玉などなど、令和の時代に感動の品々。

地下鉄人形町の駅を出ると目の前を通る道が人形町通り。
その人形町通りから明治座がある清洲橋通りまで通っている道が甘酒横丁だ。
一方通行の道にはトウカエデの並木。濃い緑が目に優しい。
横丁には古くからある老舗の個店がたくさん健在する。
茶舗、豆腐店、和菓子店、つづら店、
呉服店、荒物店、酒店、煎餅店などがそれだ。
杉玉が下がった「新川屋 佐々木酒店」は大正4年の創業。
日本酒の品揃えが素晴らしく、棚には一升瓶がズラリと並ぶ。
三代目が暖簾を守る荒物屋の「戸田屋商店」には桶、笊、
御櫃、酒樽、亀の小束子、ヘチマたわしなど、
今ではなかなかお目にかかれない木や竹や籐で出来た雑貨が並んでいる。
文久元年創業の「岩井つづら店」では
和紙を張った竹のかごに店主が漆を塗っていた。
昭和3年創業の煎餅店「にんぎょう町 草加屋」では
店主が備長炭で一枚一枚丁寧に煎餅を焼いている。
コロナの影響はどうかと尋ねると、
以前ほどでは無いが少しづつ人出は戻ってきていて、
今日もフランスから来た二人連れが手焼せんべいを買って行ったそうだ。
明治40年創業の豆腐店「とうふの双葉」で売っているのは豆腐と甘酒。
明治時代に甘酒屋があったことが甘酒横丁の名前の由来なのだが、
その甘酒屋はとうの昔に無くなってしまった。
昭和の時代になっても甘酒を探して歩く人が後を絶たないので
40年ほど前にとうふの双葉の店主が奮起して
甘酒を販売することにしたそうだ。
話を聞いている時も、二人の女性が店先で甘酒を飲んでいた。
虎は死して皮を残し、甘酒屋は無くなって横丁を残した。
お後がよろしいようで。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • にんぎょう町 草加屋

    にんぎょう町 草加屋

    昭和3年創業の煎餅店。備長炭で焼き上げる「手焼きせんべい」は人気の逸品。今日も、二代目が炭を均しながら一枚一枚丁寧に煎餅を焼いていた。炭で煎餅を焼く店は希少だ。帰り際に店を覗くと娘さんが煎餅を焼いている。きっと三代目なのだろう。今日の三時のおやつは「手焼せんべい」に決まり。

    にんぎょう町 草加屋

    にんぎょう町 草加屋 にんぎょう町 草加屋

    昭和3年創業の煎餅店。備長炭で焼き上げる「手焼きせんべい」は人気の逸品。今日も、二代目が炭を均しながら一枚一枚丁寧に煎餅を焼いていた。炭で煎餅を焼く店は希少だ。帰り際に店を覗くと娘さんが煎餅を焼いている。きっと三代目なのだろう。今日の三時のおやつは「手焼せんべい」に決まり。

  • とうふの双葉

    とうふの双葉

    明治40年創業の豆腐店。豆腐、厚揚げ、油揚げの他、銀杏がんも、野菜がんも、たまごがんも、とうふ唐揚げ、豆乳ドーナツなど多彩な豆腐製品が並ぶ。中でも秀逸なのは甘酒だ。甘酒が無い甘酒横丁は如何なものかと、40年ほど前に先代が甘酒の販売を始めた。今日も店先で美味しそうに甘酒を飲む人の姿が絶えない。

    とうふの双葉

    とうふの双葉 とうふの双葉

    明治40年創業の豆腐店。豆腐、厚揚げ、油揚げの他、銀杏がんも、野菜がんも、たまごがんも、とうふ唐揚げ、豆乳ドーナツなど多彩な豆腐製品が並ぶ。中でも秀逸なのは甘酒だ。甘酒が無い甘酒横丁は如何なものかと、40年ほど前に先代が甘酒の販売を始めた。今日も店先で美味しそうに甘酒を飲む人の姿が絶えない。

  • 岩井つづら店

    岩井つづら店

    文久元年創業のつづら店。つづらは衣服を入れる蓋付きの箱で、竹で編んだかごに和紙を張り、柿渋や漆などを塗って仕上げる。大きいつづらだと一つ作るのに一日がかりだそうだ。作業中に伺ったのだが、漆を塗る四代目の後ろ姿は神々しくさえあった。

    岩井つづら店

    岩井つづら店 岩井つづら店

    文久元年創業のつづら店。つづらは衣服を入れる蓋付きの箱で、竹で編んだかごに和紙を張り、柿渋や漆などを塗って仕上げる。大きいつづらだと一つ作るのに一日がかりだそうだ。作業中に伺ったのだが、漆を塗る四代目の後ろ姿は神々しくさえあった。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・中央区日本橋人形町2丁目4

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