秋葉原
山手線 秋葉原駅

秋葉原電気街振興会

商店街一覧

人も店も建築物も混沌としたラビリンスに迷い込む。

久しぶりに訪れた秋葉原駅を出ると、
街は高層のビルで覆われていた。
ビルの外壁にはビビットな色のサインボードや
アニメのキャラクターが描かれていて、
その下を多くの人が歩いて行く。
今日は電気とサブカルチャーの街、秋葉原電気街へ来た。
駅からすぐの所に、
建物は新しくなったが名前は変わらないラジオ会館が健在だった。
ラジオ会館に入るとそこには会館名のイメージとかけ離れた
フィギュアやトレカの店がひしめいていた。
客の半分は海外からの観光客のようだ。
青い目の女の子がガチャポンを熱心に見つめている。
通りへ出て少し歩くと頭上に綾波レイ。
エヴァンゲリオンの大きな看板が僕を見下ろしている。
看板の向かい側に細い路地があった。
中へ入るとそこには無線機や変圧器、工具、
工作本などの小さな電気器具の専門店が並んでいた。
ここは秋葉原電波会館だ。
電気の街の面目躍如。
中央通り沿いにも家電の量販店と小売店、
電気・電子部品の専門店、ゲーム、アニメ、
フィギュア、トレカの店が縦横無尽に並んでいる。
中央通りを渡って東京ラジオデパートに入った。
電波会館と同じく電気・電子部品の専門店が並んでいる。
電子部品の店の店主に聞くと、
店は戦後の露店から始まったそうだ。
先代は満州からの引揚者。
混沌の時代を生き抜いてきた人と店だ。
裏の通りを歩いてみると、
駅周辺とは趣を異にした二階建の古い建物が残っている。
シャッターが下りたままの二階家もあるが、
弁当や旅館を現役で営んでいる建物もある。
秋葉原は真空管とフィギュア、高層ビルと二階家、
東洋人と西洋人、戦後の露店創業と令和開店、
様々な両極が共存する世界に稀有な文化と文明の迷宮の街だ。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

商店街。MAP

  • ●住所
     ・千代田区外神田1−1 3丁目1-13

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