月島
都営大江戸線 月島駅

月島西仲共栄会商店街

商店街一覧

月島の商店街は、上を向いて歩こう。

地下鉄の階段を上がると空が青く高い。
もう東京の空は秋だ。
月島駅の目の前にあるのは、月島西仲共栄会商店街。
通称もんじゃストリート。
通りに在る店舗の七、八割方は、その名の通りもんじゃ焼き店。
ソースの焦げる匂いが似合う街だ。
今日の目的は、もんじゃ焼き店巡りではなく物販の個店を探すこと。
通りを歩くとコーヒー豆、メロンパン、お茶と陶器、
洋品、生花、雑貨、精肉、鮮魚、本、履物、酒と食料品、
婦人服などの店舗がシャッターを上げている。
もんじゃ焼きに目を奪われ勝ちだが、
どうして物販の個店も元気に商売を続けている。
新しい店もあるのだが、古くから商いを続けている店が多い。
履物店の「あづまや」も酒と食料品を扱う「カワシマヤ」も
書店の「相田書店」も、明治期創業で100年以上の歴史がある店だ。
婦人服の「あさひや」は元呉服店で90年の時を刻んでいる。
あさひやの女将さんによると昔は
呉服店だけで通りに10店舗以上あったそうだ。
もんじゃ焼き店が多くなったのは20年ほど前からだと話してくれた。
通りの中程にある小さくて可愛らしい西仲通地域安全センターは、
大正時代に建てられた現存する最古の交番だ。
近くには信州善光寺別院の月島開運観音堂もある。
近隣にタワーマンションが立ち並ぶが、商店街の所々に50年、
100年の時の欠片を見ることができる。
通りは左右に立派なアーケードを設えている。
そのアーケードがあるのでなかなか気が付かないのだが、
アーケードの上の各店舗の2階部分に、
昔の看板が残っている店がある。
もんじゃ焼き店が以前は、青果店や薬局だったことを教えてくれる。
お昼時なので、もんじゃ焼き店には多くの客が入っている。
修学旅行生だろうか、制服を着た女子高生たちの姿もある。
彼女たちの一人でもアーケードの上の看板に気が付いてくれないだろうか。
ソース以前は、果物の甘い匂いに満ちた青果店だったことに
思いを馳せてくれないかな・・・。
秋の空が、僕をセンチメンタルな気分にさせたみたいだ。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • あづまや

    あづまや

    明治創業100年以上続く履物店。今、暖簾を守るのは四代目。店には沢山の下駄、草履、雪駄が並んでいる。お気に入りの台と鼻緒を選べば、店主が足にピッタリに挿げてくれる。江戸前下駄を仕立ててくれる店は、都内にもう数少ない。

    あづまや

    あづまや あづまや

    明治創業100年以上続く履物店。今、暖簾を守るのは四代目。店には沢山の下駄、草履、雪駄が並んでいる。お気に入りの台と鼻緒を選べば、店主が足にピッタリに挿げてくれる。江戸前下駄を仕立ててくれる店は、都内にもう数少ない。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・中央区月島3丁目7

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