白金高輪
南北線 白金高輪駅

白金商店街

商店街一覧

高級タワーマンションの狭間に、心くすぐる懐かしさがあった。

白金、その響きは高級な空気を纏っている。
今日は、そのセレブな街に来た。
地下鉄の白金高輪駅を出ると
林立するタワーマンションが出迎えてくれた。
僕には少し敷居が高い気がしたが、
白金の商店街に足を運んだ。
県道305号 芝新宿王子線を白金氷川神社方向へ歩いて行くと、
神社を過ぎた少し先の右手に「白金商店街 入口」の看板を発見した。
なんとなく親近感が持てる看板だ。
早速、通りへ入って行く。
お洒落なカフェを通り過ぎると、
歴史のありそうな文具店が出てきた。
さらに歩みを進めると「四の橋市場」と書かれた
レトロなマーケットが出現。
看板には、漬物専門店と魚店の名前も書いてあるのだが、
今は青果店の大川青果と鳥肉専門店の鳥彦の2店舗が営業を続けている。
先へ行くと生花店や洋品店
、魚店などの物販の個店もシャッターを開けていた。
港区白金の地に、魚、青果、
鳥肉の生鮮食品を扱う個店が残っているとは思わなかった。
化粧品とタバコの店「阿ぶらや化粧品店」は大正時代から続く店だ。
阿ぶらやの屋号が示す通り、
当初は日本髪に使う鬢付け油を扱っていたそうだ。
通りの北には「白金商店街 SINOHASI」と書かれたアーチがある。
その先には、古川に架かる四の橋が見える。
商店街の会長を務める「メンズショップ コバヤシ」のご主人に聞くと、
商店街は明治43年からあるそうだ。
当初は「四の橋商店会」次いで「四の橋白金商店会」
そして今「白金商店街」と名前が変遷してきたのだと教えてくれた。
一世紀以上続くこの商店街には、
昔からの店や古い建物も残っている。
街の装いも住民も大きく変わっただろうに、
この通りは変化に流されていない。
店主たちの心根も変わることなく、情けが濃い。
白金のイメージを良い意味で裏切ってくれる商店街だ。
高級な街の一画に残る下町。ほっと安らぎさえ覚える。
時は流れる。
白金商店街もいつかタワーマンションに飲み込まれてしまうかもしれない。
懐かしい匂いが残っている間に、
皆さんにも是非のんびりと商店街を歩いて欲しい。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • メンズショップ コバヤシ

    メンズショップ コバヤシ

    この地で昭和22年から商いを続けている紳士洋品と傘の店。暖簾を守る二代目ご主人は商店街の第11代目の会長でもある。店内には警察や消防から贈られた賞状がたくさん飾られている。これらは、長年ご主人が商店街と地域に貢献してきた証だ。店では洋品と傘の販売の他に、傘の修理もしている。店内には、修理を待つ傘たちがたくさん下げられていた。愛着の深い傘を壊したてしまった方は、確かな腕を持つ気さくなご主人がいるこの店へ急行だ。

    メンズショップ コバヤシ

    メンズショップ コバヤシ メンズショップ コバヤシ

    この地で昭和22年から商いを続けている紳士洋品と傘の店。暖簾を守る二代目ご主人は商店街の第11代目の会長でもある。店内には警察や消防から贈られた賞状がたくさん飾られている。これらは、長年ご主人が商店街と地域に貢献してきた証だ。店では洋品と傘の販売の他に、傘の修理もしている。店内には、修理を待つ傘たちがたくさん下げられていた。愛着の深い傘を壊したてしまった方は、確かな腕を持つ気さくなご主人がいるこの店へ急行だ。

  • 魚鈴

    魚鈴

    目利きの四代目が暖簾を守る歴史ある魚店。三代目も元気に現役。この商店街での営業は35年程になるが、それ以前は麻布十番で店を開いていたそうだ。毎朝4時に豊洲市場から仕入れてくる魚は、刺身の他、焼き魚、煮魚、揚げ魚などになって店頭に並ぶ。今日は、これからが旬の走りである鮎、鯒、鰯などがショーケースに並べられていた。

    魚鈴

    魚鈴 魚鈴

    目利きの四代目が暖簾を守る歴史ある魚店。三代目も元気に現役。この商店街での営業は35年程になるが、それ以前は麻布十番で店を開いていたそうだ。毎朝4時に豊洲市場から仕入れてくる魚は、刺身の他、焼き魚、煮魚、揚げ魚などになって店頭に並ぶ。今日は、これからが旬の走りである鮎、鯒、鰯などがショーケースに並べられていた。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・〒108-0072 東京都港区白金3丁目2−5

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