田原町
銀座線 田原町駅

かっぱ橋かおう会商店街

商店街一覧

かっぱ橋には、普通の商店があり、職人が働き、かっぱもいた。

銀座線田原町の駅を出て、
かっぱ橋道具街をしばらく北へ歩いたところに合羽橋交差点がある。
交差点を左に折れると現れるのが、
かっぱ橋本通りにある「かっぱ橋かおう会商店街」だ。
一方通行の通りは程よい道幅で歩きやすい。
買い物や散歩にはうってつけの通りだ。
嬉しいことに、通りには肉店、魚店、青果店の生鮮三品の店が健在だ。
花店、洋品店などと並んで、
食器店や刃物の研ぎ店、木彫り看板店があるのは、
浅草・かっぱ橋ならではの商店街だからこそ。
魚店と肉店ではお弁当も販売していて、
お昼時だからか両店ともなかなかの賑わいを見せていた。
かっぱ橋本通りは、明治期には馬車鉄道も通っていて、
上野から浅草へ通じるメインストリートであり、
江戸時代には将軍が上野寛永寺から浅草寺へ詣でる道であった、
とは看板店のご主人の話。
商店街の真ん中あたりには、かっぱ寺の通称を持つ曹源寺がある。
通りを歩いていると、さまざまなかっぱのオブジェが目に入って来る。
食器店の店先にはかっぱの陶器が並び、
肉店ではかっぱステーキを販売している。
梅雨の晴れ間の今日は、
暑さでかっぱ達の皿も水が欲しくなることだろう。
僕もビールを一杯、といきたいが、コロナで呑める店が無い。
帰りにかっぱ寺にお参りに行くと、木陰で小さなかっぱの石像達が、
呑めずに残念そうな顔をしている僕を見て笑った。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 福善堂 坂井看板店

    福善堂 坂井看板店

    大正13年から続く手彫り木製看板の店。今は三代目と息子の四代目が暖簾を守っている。福善堂の仕事は、看板の文字や模様の彫りと色付けだ。大小さまざまな木製看板が店の中に並ぶ景色は壮観ですらある。三代目も四代目も僕が話を聞いている間中、手を休めることなく質問に応えてくれた。神棚の下で働くその姿は、まさしく職人気質だ。

    福善堂 坂井看板店

    福善堂 坂井看板店 福善堂 坂井看板店

    大正13年から続く手彫り木製看板の店。今は三代目と息子の四代目が暖簾を守っている。福善堂の仕事は、看板の文字や模様の彫りと色付けだ。大小さまざまな木製看板が店の中に並ぶ景色は壮観ですらある。三代目も四代目も僕が話を聞いている間中、手を休めることなく質問に応えてくれた。神棚の下で働くその姿は、まさしく職人気質だ。

  • 極楽屋陶器店

    極楽屋陶器店

    昭和26年創業の食器店。店先には季節殻、蚊遣り豚が並んでいる。豚の上の棚に並ぶのは、かっぱの陶器。流石、かっぱ橋本通りの店だ。極楽屋の屋号に惹かれて中に入り声をかけると、店の奥の茶の間でMLBの大谷翔平の試合を観ていた二代目店主が、店に出てきて商店街の今昔を教えてくれた。ちなみに屋号は先代がつけたそうだ。極楽屋、最高のネーミングだ。

    極楽屋陶器店

    極楽屋陶器店 極楽屋陶器店

    昭和26年創業の食器店。店先には季節殻、蚊遣り豚が並んでいる。豚の上の棚に並ぶのは、かっぱの陶器。流石、かっぱ橋本通りの店だ。極楽屋の屋号に惹かれて中に入り声をかけると、店の奥の茶の間でMLBの大谷翔平の試合を観ていた二代目店主が、店に出てきて商店街の今昔を教えてくれた。ちなみに屋号は先代がつけたそうだ。極楽屋、最高のネーミングだ。

  • 研ぎ陣&満ギャラリー

    研ぎ陣&満ギャラリー

    息子が、刃物の江戸手研ぎ。父が自らの作品を飾るギャラリー。2つの看板を同じ店舗内で掲げる店だ。研ぎ陣では、荒研ぎから仕上げ研ぎまでの全ての工程を手作業で行っている。プロの料理人から近所の奥様まで、その顧客は多彩。丁寧な仕事が評判を呼んでいるのだろう。ギャラリーの圧巻は、父、満さんが創った紙製の実物大のバイク「トライアンフ」。息子の手研ぎの技も、父のアートも一見の価値ありだ。

    研ぎ陣&満ギャラリー

    研ぎ陣&満ギャラリー 研ぎ陣&満ギャラリー

    息子が、刃物の江戸手研ぎ。父が自らの作品を飾るギャラリー。2つの看板を同じ店舗内で掲げる店だ。研ぎ陣では、荒研ぎから仕上げ研ぎまでの全ての工程を手作業で行っている。プロの料理人から近所の奥様まで、その顧客は多彩。丁寧な仕事が評判を呼んでいるのだろう。ギャラリーの圧巻は、父、満さんが創った紙製の実物大のバイク「トライアンフ」。息子の手研ぎの技も、父のアートも一見の価値ありだ。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・台東区西浅草3丁目24

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