久我山
京王井の頭線 久我山駅

久我山商店会

商店街一覧

ホタルの優しい光に誘われて。文化人も愛した、武蔵野の緑を感じる商店街

梅雨空に木々の緑がしっとりそよぐ中、
京王線久我山駅を訪れました。
久我山駅周辺は、
線路と交差する南北の通りを中心に
商店街が広がっています。
駅の改札を出ると緩やかに坂を登る石畳が続きます。
駅前には昔懐かしい畳屋さん。
木枠の古いガラス戸の向こうには、
重そうな鉄製の機械に囲まれた作業途中の畳があり、
そこだけ昭和のまま時間が止まったようでした。
さらに坂道を登ると、そこには残念ながら閉店してしまった
黄色い屋根と王冠マークの英国屋洋品店。
ご近所の方にうかがうと、
こちらは紳士のオーダースーツで人気だったそうです。
木製の雨戸に覆われた向こう側は、
ショーウィンドウだったのでしょうか。
入口についた銅製の鍵など、
ディティールに凝った昭和の貴重な店舗がそのまま残っていました。
久我山といえば、
杉並区の文教地区といわれています。
國學院や立教女学院といった教育機関もあり、
学者や研究者が多いことで知られます。
また洋画家の東郷青児や作家の向田邦子など、
文化人の邸宅もあったそうです。
商店街から一歩入ると、
緑豊かで閑静な住宅街が広がっています。
ところどころに残った大きなケヤキの木が、
かつての文化人も愛したであろう武蔵野の原風景を想像させます。
駅の南側には、
神田川と玉川上水が静かに流れています。
毎年6月にはこの2本の川を会場に、
ホタルを鑑賞する「ホタル祭り」が開催され、
多くの人で賑わうそうです。
川面に微かに映るホタルの灯りは、
久我山の商店街が生まれる前から
武蔵野の風景の一部だったことでしょう。
ここは武蔵野の豊かな緑と川のせせらぎに包まれた、
ゆったりした空気が流れる商店街でした。

案内人:はたけあゆみ
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 和花

    和花

    久我山駅から北に向かって緩やかな坂を登ると、どこからともなく季節の花々のよい香り。和花はご夫婦で営む、今年で45年目を迎える街のお花屋さんです。お店を開いた当時は、駅のまわりにまだ田んぼが残っていたとのこと。「久我山はいい人が多いんですよ」と笑顔で仰るご主人。奥様と言葉を交わしながらてきぱきと切り花の処理をする様子に、これまで積み重ねてきたお二人の温かい歴史を感じました。

    和花

    和花 和花

    久我山駅から北に向かって緩やかな坂を登ると、どこからともなく季節の花々のよい香り。和花はご夫婦で営む、今年で45年目を迎える街のお花屋さんです。お店を開いた当時は、駅のまわりにまだ田んぼが残っていたとのこと。「久我山はいい人が多いんですよ」と笑顔で仰るご主人。奥様と言葉を交わしながらてきぱきと切り花の処理をする様子に、これまで積み重ねてきたお二人の温かい歴史を感じました。

  • Supermama mit tobuhi

    Supermama mit tobuhi

    今秋で2年目を迎える、日本の伝統工芸とシンガポールデザインが混ざりあう雑貨屋さん。日本と海外をデザインでつなぐ仕事をしていたオーナーが開いたお店です。店名にあるSupermamaはシンガポールで人気のブランド。マーライオンを模した達磨やモダンな絵柄の器に、現代のシンガポールを感じます。反対側の棚には、洗練されたデザインが印象的な日本の伝統工芸品も。お店の人気はドイツ菓子などのデザートです。涼し気なコーヒーゼリーは久我山焙煎所のリキッド珈琲を使った、香り高い大人の味わいです。

    Supermama mit tobuhi

    Supermama mit tobuhi Supermama mit tobuhi

    今秋で2年目を迎える、日本の伝統工芸とシンガポールデザインが混ざりあう雑貨屋さん。日本と海外をデザインでつなぐ仕事をしていたオーナーが開いたお店です。店名にあるSupermamaはシンガポールで人気のブランド。マーライオンを模した達磨やモダンな絵柄の器に、現代のシンガポールを感じます。反対側の棚には、洗練されたデザインが印象的な日本の伝統工芸品も。お店の人気はドイツ菓子などのデザートです。涼し気なコーヒーゼリーは久我山焙煎所のリキッド珈琲を使った、香り高い大人の味わいです。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・杉並区久我山3-24-9

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