入谷
日比谷線 入谷駅

入谷金美館通り商店会

商店街一覧

100年の歳月に融合はしても迎合はしない店々。

鬼子母神、
朝顔市で知られる入谷に来たのは霜月の終わり。
街を歩く人たちは
ダウンジャケットや厚手のコートに身を包んでいる。
時折泣きだす空が真冬の空気を連れて来たようだ。
日比谷線入谷駅を出て昭和通りから
千束方面の国際通りに繋がる通りが
入谷金美館通り商店会。
商店街の名称は
以前通りに在った金美館という映画館に由来している。
通りには戦前から続いた公設入谷市場の跡に
スーパーマーケットが開業しているからか
生鮮三品の店舗を見つけることはできなかった。
個店は少ないが、米、花、傘、酒、茶、履物、煎餅、天ぷら、
パン、スイーツを商う店を散見することができる。
この地域は戦災を免れたそうで
看板建築や長屋作りなどの建築物が残っている。
その歴史ある建物を使って
商売を続けている酒屋があった。
明治から続く老舗で、
関東大震災で潰れた店舗を
昭和初期に立て直して
今に続くのだと女将さんが教えてくれた。
斜向かいに見えた大黒屋の古い看板に
誘われて入った履物屋も大正時代から続く店。
小腹を満たそうと立ち寄った店も
100年以上続く惣菜のてんぷら店であった。
図らずも話を聞きに入った店は
全て一世紀の歴史を有していた。
時代に流されることなく
令和の寒空の下に凜と佇む店たちに、
僕は暖かさを感じた。
帰りに鬼子母神に寄った。
金美館通りに子供たちの声が
響き渡る日が再び戻ることを願ってみた。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 山久水上酒本店

    山久水上酒本店

    明治33年創業の酒屋。昭和初期に建てられた店舗は宮大工の手によるもの。外観のレトロな雰囲気と店内のお洒落な風合いのコントラストは絶妙だ。ソムリエと利酒師の資格を持つ四代目店主が選んだ日本酒と焼酎とワインの品揃えは申し分ない。地方の小さな酒蔵へ出向いて自らの目と舌で選んだお酒が左党を待っている。

    山久水上酒本店

    山久水上酒本店 山久水上酒本店

    明治33年創業の酒屋。昭和初期に建てられた店舗は宮大工の手によるもの。外観のレトロな雰囲気と店内のお洒落な風合いのコントラストは絶妙だ。ソムリエと利酒師の資格を持つ四代目店主が選んだ日本酒と焼酎とワインの品揃えは申し分ない。地方の小さな酒蔵へ出向いて自らの目と舌で選んだお酒が左党を待っている。

  • 大黒屋履物店

    大黒屋履物店

    正6年から続く履物店。以前は草履と下駄のみを扱っていたが、今は店先にサンダルも並んでいる。祭り好きの三代目店主が飾る提灯は江戸の下町ならではのディスプレイ。今日は二代目の女将さんにお店のことや通りのことを伺った。人柄同様に優しさに満ち溢れたお店である。

    大黒屋履物店

    大黒屋履物店 大黒屋履物店

    正6年から続く履物店。以前は草履と下駄のみを扱っていたが、今は店先にサンダルも並んでいる。祭り好きの三代目店主が飾る提灯は江戸の下町ならではのディスプレイ。今日は二代目の女将さんにお店のことや通りのことを伺った。人柄同様に優しさに満ち溢れたお店である。

  • てんぷら大塚

    てんぷら大塚

    100年以上続くてんぷらの店。お惣菜のてんぷらをご夫妻で揚げている。店先には季節ごとに変わるてんぷらが並んでいる。たくさんの天ぷらが並んでいるが人気は「えびと三つ葉のかき揚げ」だ。希望すればごはんを詰めて好きなてんぷらを載せた天丼をあつらえてくれる。僕はカラッと揚がった「はすのてんぷら」をいただいた。

    てんぷら大塚

    てんぷら大塚 てんぷら大塚

    100年以上続くてんぷらの店。お惣菜のてんぷらをご夫妻で揚げている。店先には季節ごとに変わるてんぷらが並んでいる。たくさんの天ぷらが並んでいるが人気は「えびと三つ葉のかき揚げ」だ。希望すればごはんを詰めて好きなてんぷらを載せた天丼をあつらえてくれる。僕はカラッと揚がった「はすのてんぷら」をいただいた。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・台東区入谷1-20

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