平井
総武線(各駅停車) 平井駅

さくら通り春日町商店会

商店街一覧

この通りで、切っても切れないものを知った。

JR総武線平井駅の上には太陽がギラギラと輝いている。
今年初の真夏日の中、駅南口から京葉道路へ続く平井駅通りを歩いた。
一方通行の細い道を行き交う人は多く、
駅近辺の商店街は賑わいを見せている。
しばらく歩くと、ゆりのき橋通りという2車線の道に行きあたった。
信号を渡り再び平井駅通りを進むと人が疎らになって来た。
額に汗の粒が滲む炎天下の中、泉を見つけた。喫茶店「泉」だ。
店に入りアイスコーヒーを飲むと汗が引いた。まさに泉、オアシスだ。
店のママによると、この辺りから京葉道路までの商店街が、
さくら通り春日町商店会。
20年ほど前までは、通りに100件あまりの商店があり、
バスも運行していて、かなり賑わっていたのだが、
平井駅通りを分断する形で道路ができて
商店街の店舗も減って行ったそうだ。
生鮮三品の店舗が無いのは残念だが、洋品店、呉服店、煎餅店、
生花店などの古くからある物販の個店が街に根付いて今も頑張っている。
商店街で唯一食品を扱う食料品店の店主によると平井は昔、
芸者や料亭がある三業地として栄えていて、
その後も今は高層住宅群になっている。
小松川にあった工場に勤める人たちで商店街は活気があったそうだ。
店主に話を聞いている間、
店の前を挨拶して通り過ぎる人が多いことに驚いた。
商店会会長でもある洋品店のご主人の店には
夏の服を求めながら四方山話をする顔見知りの婦人たちが引きも切らない。
コロナやらヘンテコな政治家やらのおかげで分断が叫ばれる昨今。
さくら通り春日町商店会も大きな道路に分断されたのだが、
店主たちと街の人たちとの交流を見て、
一度繋がった人の心の繋がりは断ち切れないことを実感した。
商店街は、お中元と年末にセールをする他、
毎月1・2日にはびっくり市を開催している。
行くなら月初だ。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • COFFEE泉

    COFFEE泉

    40年近く続く喫茶店。美味しいコーヒーを淹れてくれるのは気さくで優しいママと娘さんだ。店内の壁には大きなベネチアの絵が描かれている。真夏日になった今日、ベネチアの運河の風景と冷えたアイスコーヒーはこの上ないご馳走。

    COFFEE泉

    COFFEE泉 COFFEE泉

    40年近く続く喫茶店。美味しいコーヒーを淹れてくれるのは気さくで優しいママと娘さんだ。店内の壁には大きなベネチアの絵が描かれている。真夏日になった今日、ベネチアの運河の風景と冷えたアイスコーヒーはこの上ないご馳走。

  • ファッションハウス マルイ

    ファッションハウス マルイ

    昭和35年創業の洋品店。二代目店主は商店会の会長でもある。扱う商品はメンズとレディースのアウターとインナーウェア。お店や商店街の話を伺っている最中も常連客が引っ切り無しに訪れてくる、さくら通り春日町商店会の人気店だ。

    ファッションハウス マルイ

    ファッションハウス マルイ ファッションハウス マルイ

    昭和35年創業の洋品店。二代目店主は商店会の会長でもある。扱う商品はメンズとレディースのアウターとインナーウェア。お店や商店街の話を伺っている最中も常連客が引っ切り無しに訪れてくる、さくら通り春日町商店会の人気店だ。

  • 総合食品 たまがわ

    総合食品 たまがわ

    戦後から当地で食品を扱う店舗。その以前は乾麺の製造卸を生業としていたからか乾物のラインアップが多彩だ。人気は乾物のさまざまな豆と奥さん手作りの惣菜。惣菜は煮物や天ぷらなど日替わりで10種類ほどが店先に並ぶ。もちろん美味しい煮豆もあります。

    総合食品 たまがわ

    総合食品 たまがわ 総合食品 たまがわ

    戦後から当地で食品を扱う店舗。その以前は乾麺の製造卸を生業としていたからか乾物のラインアップが多彩だ。人気は乾物のさまざまな豆と奥さん手作りの惣菜。惣菜は煮物や天ぷらなど日替わりで10種類ほどが店先に並ぶ。もちろん美味しい煮豆もあります。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・東京都江戸川区平井1丁目

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