お花茶屋
京成線 お花茶屋駅

プロムナードお花茶屋

商店街一覧

キュートな名前の下町の商店街は、「普通」の幸福に満たされていた。

京成線に「お花茶屋駅」という乙女チックな名前の駅がある。
名前はかわいらしいが、その由来はなかなか立派なものだ
(真偽は定かではないが……)。
江戸時代、鷹狩りの道中にあった
八代将軍吉宗が腹痛を起こし、茶屋で休憩したところ、
茶屋の娘・お花の看病のおかげですぐに回復したのだとか。
吉宗はこれに感謝し、その一帯を
「お花茶屋」と名付けたと伝えられている。
橋上駅舎となっている駅を降り、北に出ると、
そこに、商店街「プロムナードお花茶屋」の入口がある。
先まで見渡せるくらい、
まっすぐな商店街は今では珍しいのではないだろうか。
「昔からやっている店はだいぶ少なくなったよ」
街の人は口を揃えるが、
見るからに古くからやっていそうな豆腐屋や金物屋、
チェーン店の飲食店など、新旧の店が混在し、
まさに「今どきの下町の商店街」といった風情だ。
少し脇道を入れば、
おしゃれなピザ屋や個性的な居酒屋も顔をのぞかせる。
似たような商店街は、きっと全国にいくつもある。
地元の人の生活に根付いた、
「普通」の、だけど、だからこそ居心地のいい商店街だ。
駅や商店街からもほど近い
「お花茶屋公園」では、毎年8月初めに、
「お花茶屋ふるさとまつり」が行われているそうだ。
公園の真ん中に盆踊りのやぐらが設置され、
各町会や商店街が主催する屋台が出店。
地元の学校による吹奏楽の演奏や歌謡ショーなどが
賑やかに盛り上げる。
今では珍しくなった、そんな昔ながらの夏祭りは、
今年59回目を迎える。
聞けば、「ふるさと」という名称には、
故郷を持たない人やなかなか故郷に帰れない人に、
故郷のお祭りのように楽しんでほしいという思いが
込められているのだという。
この夏は、京成線に乗って、
古き良きお祭りに参加してみるのもいいかもしれない。
すでに故郷のない私は、
少し誇らしげに語る不動産屋のご主人の話を聞きながら、
そんな風に思っていた。この街に縁もゆかりもないが、
きっとこの街は、そんな懐の広さ──、いや懐云々より、
細かいことは気にしないっていう大らかさで、
“よそ者”を迎え入れてくれるんじゃないだろうか。

案内人:長谷川あや
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 魚浩

    魚浩

    商店街のほぼ真ん中にある魚屋。店頭に貼られている、魚のイラストが目に付き、吸い寄せられるように入ってみた。開業は1964(昭和39)年10月8日、先の東京オリンピックの2日前だという。毎朝、豊洲市場で仕入れる鮮魚のほか、昼から午後にかけては、店で作っている、焼魚や煮魚なども並ぶ。〆サバや小肌なども美味しそうだ。名物は、毎週土曜日に開催される刺身バイキング。3盛1000円とお値打ち価格で、これを目当てに足を運ぶ人も少なくない。

    魚浩

    魚浩 魚浩

    商店街のほぼ真ん中にある魚屋。店頭に貼られている、魚のイラストが目に付き、吸い寄せられるように入ってみた。開業は1964(昭和39)年10月8日、先の東京オリンピックの2日前だという。毎朝、豊洲市場で仕入れる鮮魚のほか、昼から午後にかけては、店で作っている、焼魚や煮魚なども並ぶ。〆サバや小肌なども美味しそうだ。名物は、毎週土曜日に開催される刺身バイキング。3盛1000円とお値打ち価格で、これを目当てに足を運ぶ人も少なくない。

  • 葵寿司

    葵寿司

    店構えからして、美味しそうなオーラが漂っていた。リーズナブルなランチは、小鉢、果物付き。大盛り無料と太っ腹だ。ジャズが流れる夜は、地元の人が一人、また一人と足を運ぶ。「お酒を飲みながら、つまんで、話をして。寿司を食べないで帰っていくお客さんも多いよ」とご主人が笑うが、寿司もぜひ食べておきたいところ。ネタもいいが、シャリもちゃんと旨い! もうひとつ、ご主人のキャラクターもこの店の名物のひとつであることを付け加えておく。

    葵寿司

    葵寿司 葵寿司

    店構えからして、美味しそうなオーラが漂っていた。リーズナブルなランチは、小鉢、果物付き。大盛り無料と太っ腹だ。ジャズが流れる夜は、地元の人が一人、また一人と足を運ぶ。「お酒を飲みながら、つまんで、話をして。寿司を食べないで帰っていくお客さんも多いよ」とご主人が笑うが、寿司もぜひ食べておきたいところ。ネタもいいが、シャリもちゃんと旨い! もうひとつ、ご主人のキャラクターもこの店の名物のひとつであることを付け加えておく。

  • Hana花・ME

    Hana花・ME

    1966(昭和41)年、「お花茶屋園芸センター」として創業。もともとは園芸用品を取り扱っていたが、時代のニーズに合わせ、2016(平成28)年、大幅リニューアルを機に店名も変更した。新鮮な花のほか、ガーデニング用品も充実。観葉植物や関連するアイテムも大きなものから小さなものまで取り揃えている、さながら花のなんでも屋だ。こんな店が近所にあれば、花のある生活を簡単にスタートすることができそうだ。

    Hana花・ME

    Hana花・ME Hana花・ME

    1966(昭和41)年、「お花茶屋園芸センター」として創業。もともとは園芸用品を取り扱っていたが、時代のニーズに合わせ、2016(平成28)年、大幅リニューアルを機に店名も変更した。新鮮な花のほか、ガーデニング用品も充実。観葉植物や関連するアイテムも大きなものから小さなものまで取り揃えている、さながら花のなんでも屋だ。こんな店が近所にあれば、花のある生活を簡単にスタートすることができそうだ。

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商店街。MAP

  • ●住所
     ・葛飾区お花茶屋1-18-17
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