熊野前
都電荒川線 熊野前駅

はっぴいもーる熊野前商店街

商店街一覧

戦前から続く店も、個性的な若い店も、夏の初めはサンバで燃える。

色鮮やかな車体を秋の日差しに照らされながら、
一両編成の小さな電車が道の真ん中をのんびりと行く。
都電荒川線の熊野前駅からすぐの場所にあるのが、
はっぴいもーる熊野前商店街だ。
北には隅田川が流れ、
少し足をのばすと日本一遅いと言われるジェットコースターが走る
大正11年開園の「あらかわ遊園」がある。
商店街の始まりは大正時代初期に遡る。
都電荒川線の敷設と当時存在していた
花街と温泉のおかげで界隈は人で賑わい、
必然的に通りに商店が軒を並べるようになった。
戦後は町工場が多い土地柄から
職工とその家族たちの暮らしを支えてきた商店街だ。
今、昭和の最盛期に比べて店舗数は減ったが、
戦前や戦後すぐから続く店舗に交じって、
近年、若い店主が開業した個性的な店を覗くこともできる。
3年前にオープンしたnatural caféこひきやは、
天然素材にこだわった食事とスイーツを提供している。
ランチで食べた豆乳坦々うどんの出汁の効いたスープは、
ピリリとしながらも優しい味だ。
午前中は築地でマグロの仲卸をしている
三上さんが開いたセレクトショップMODEL CROWNは、
店内にサーフボード、ヨーロッパの食器、料理包丁など、
店長が厳選した商品が並んでいる。
地域のことを考えて、
子どもたちを対象にしたワークショップの開催などにも積極的だ。
商店街が年に一度、いつも以上に人で溢れかえる日がある。
7月の最終土曜日開催のサンバカーニバルだ。
30年以上続くカーニバルは、
150人以上のサンバチームが
サンバのリズムを奏で激しく踊りながら通りを熱くさせる。
サンバの他にも輪投げや風船割りゲーム、
焼きそばやかき氷などの屋台も通りを賑わせる。
日暮里・舎人ライナーの開通に伴い、
はっぴいもーる熊野前には若い家族の姿を多く見かけるようになった。
通りに面した小学校から聞こえる元気な声を耳にした時、
子どもたちが数十年後に、
自分の子の手を引いて通りを歩く姿が目に浮かんだ。

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • レティー・いしざか

    レティー・いしざか

    婦人用品店のお店、レティー・いしざか。「レディー」ではなく「レティ―」、濁らないネー ミングが振るっている。今は2代目のご主人と奥さんが店を切り盛りする、昭和28年に開業した お店だ。昔からの馴染み客が愛用する店なので、洋品を仕入れに行く際はお得意さんの顔を思 い浮かべながら、好きそうなデザインや色の品を選んで仕入れている、とご主人が教えてくれ た。まさしく地域に密着した商店の鏡だ。

    レティー・いしざか

    レティー・いしざか レティー・いしざか

    婦人用品店のお店、レティー・いしざか。「レディー」ではなく「レティ―」、濁らないネー ミングが振るっている。今は2代目のご主人と奥さんが店を切り盛りする、昭和28年に開業した お店だ。昔からの馴染み客が愛用する店なので、洋品を仕入れに行く際はお得意さんの顔を思 い浮かべながら、好きそうなデザインや色の品を選んで仕入れている、とご主人が教えてくれ た。まさしく地域に密着した商店の鏡だ。

  • むさしのあられ(店舗)

    むさしのあられ(店舗)

    大正15年開業のあられとお煎餅の専門店。今は3代目とその弟が店を守っている。原料のお米は 国産米100%にこだわり、常時30種類近くのあられとお煎餅を店頭に並べている。嬉しいのは量 り売りをしていること。好きなあられを好きなだけ買うことができるのだ。定番で人気の商品 は、白糸や五十鈴など。冬場限定の季節商品「柿チョコ」は、柿の種をチョコレートでコーテ ィングしたお菓子。バレンタインディには、女の子たちがこぞって購入していく。100円で安い から義理チョコなんじゃないかな、と弟さんが呟いた。

    むさしのあられ(店舗)

    むさしのあられ(店舗) むさしのあられ(店舗)

    大正15年開業のあられとお煎餅の専門店。今は3代目とその弟が店を守っている。原料のお米は 国産米100%にこだわり、常時30種類近くのあられとお煎餅を店頭に並べている。嬉しいのは量 り売りをしていること。好きなあられを好きなだけ買うことができるのだ。定番で人気の商品 は、白糸や五十鈴など。冬場限定の季節商品「柿チョコ」は、柿の種をチョコレートでコーテ ィングしたお菓子。バレンタインディには、女の子たちがこぞって購入していく。100円で安い から義理チョコなんじゃないかな、と弟さんが呟いた。

  • むさしのあられ(工場)

    むさしのあられ(工場)

    店舗からすぐ近くに3代目が毎日心を込めて手作りのあられを焼いている工場がある。作るとこ ろを見せてもらった海苔を巻いたおかき「五十鈴」は、洗米から始まり、蒸かし、つき、冷や し、裁断、乾燥、焼く、醤油づけ、もう一度醤油づけ、海苔を巻く、仕上げ乾燥と続いてやっ と完成する。その工程は一粒のおかきに1週間を要する。「秋の夜」などは2週間の手間をかけ て作っているそうだ。工場を見学した時、その原材料と時間と手間と丁寧さを知り、僕は正 直、安すぎると思った。しかし、3代目は頑なに作り方も値段も変えない、下町の頑固職人なの だ。一度は食べて欲しい逸品です。

    むさしのあられ(工場)

    むさしのあられ(工場) むさしのあられ(工場)

    店舗からすぐ近くに3代目が毎日心を込めて手作りのあられを焼いている工場がある。作るとこ ろを見せてもらった海苔を巻いたおかき「五十鈴」は、洗米から始まり、蒸かし、つき、冷や し、裁断、乾燥、焼く、醤油づけ、もう一度醤油づけ、海苔を巻く、仕上げ乾燥と続いてやっ と完成する。その工程は一粒のおかきに1週間を要する。「秋の夜」などは2週間の手間をかけ て作っているそうだ。工場を見学した時、その原材料と時間と手間と丁寧さを知り、僕は正 直、安すぎると思った。しかし、3代目は頑なに作り方も値段も変えない、下町の頑固職人なの だ。一度は食べて欲しい逸品です。

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商店街。MAP

  • ●住所
     ・東京都荒川区東尾久5-17-13
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