白山
都営三田線 白山駅

白山上向丘商店街

商店街一覧

母校がある白山に、青春の欠片を探しに。

地下鉄駅から地上に出て見えてくる坂道は変わらない。
ここ白山は、僕にとって懐かしい街だ。
もう40年近く前、大学の4年間この街に通った。
坂道を上ると右手に見えてくるのが白山上向丘商店街だ。
昔から物販の個店より飲食店が多かった気がする。
学生の街だからか、商店街にはビリヤード場や雀荘などもあったのだが、
今、見覚えのある店は書店と惣菜店くらい。
通りにはマンションが増えている。
当時の彼女がバイトしていた靴屋もマンションになっていた。
残っている物販の個店は、歴史ある店が多い。
惣菜店も茶店も明治の頃から白山上で商いを続けている。
茶店のご主人によると商店街はイベントも積極的に開催していて、
特に9月の始めに実施する白山まつりは活況を呈するのだが、
今年は新型コロナウイルスの影響で中止になったと教えてくれた。
所々にある記憶に残る店や路地を見ていると、
商店街の赤提灯で安い焼酎を呑んでは、文学や将来の話をしていたあの頃が思い出された。
太宰が好きな青森出身のY。
山好きの大学8年生S。ロックを愛するT。ディスコ好きのF。
いつも黒い服を着ていたK。真面目を絵に描いたようなM。
ばらばらの個性が不思議に繋がっていた。
商店街もさまざまな個店が繋がって、そのアイデンティティを表している。
個店が変われば、商店街の個性も変化する。
時と共に街も人も少しずつ変わっていく。
二十歳の僕が今の僕を見たらどんな風に変わったと思うのだろうか。
自分では少しも変わっていないつもりなのだが・・・

案内人:小林猛樹
写真はこちら

案内人

商店街。ひと、もの、あじ

  • 小田原屋

    小田原屋

    明示22年創業の惣菜店。創業当初は煮豆の専門店だったが、今は、漬物、佃煮、煮物、サラダなどのさまざまな惣菜が店先に並んでいる。最近の人気は五代目が考案したすき焼きの具が油揚げに入った「すき焼き袋」。昔からの常連の他、近所のマンションの住人たちも足繁通う人気店だ。

    小田原屋

    小田原屋 小田原屋

    明示22年創業の惣菜店。創業当初は煮豆の専門店だったが、今は、漬物、佃煮、煮物、サラダなどのさまざまな惣菜が店先に並んでいる。最近の人気は五代目が考案したすき焼きの具が油揚げに入った「すき焼き袋」。昔からの常連の他、近所のマンションの住人たちも足繁通う人気店だ。

  • 大坂や茶店

    大坂や茶店

    明治19年創業の老舗の茶店。店には信楽焼の茶壺が並ぶ。その光景は、さすがに老舗だ。前店主の三代目は白山上向丘商店街の生き字引でもある。

    大坂や茶店

    大坂や茶店 大坂や茶店

    明治19年創業の老舗の茶店。店には信楽焼の茶壺が並ぶ。その光景は、さすがに老舗だ。前店主の三代目は白山上向丘商店街の生き字引でもある。

商店街。MAP

  • ●住所
     ・文京区白山1-33

コメント

*が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

3 Comments

  • 黒川則子 より:

    白山上向丘商店街、懐かしいです。50年近く前に、大学に通っていました。お昼を食べに行ったり、サークルの打ち上げをしたり。良く行っていた、おにぎり屋さんのおじさんおばさん、お元気にされていますか。写真を見て行ってみたくなりました。

  • 角田 澄彦 より:

    一昨日、総裁選に立候補した岸田氏が商店街を視察した時のインタビューをテレビで見ました。どこか見た場所だと思いましたが、懐かしい白山商店街でした。今はなき天ぷらの天安さん、レコード屋さん、おもちゃ屋さん、今もある白山上のお惣菜屋さん、工事中の南天堂書店さん、都電が走っていた白山上、肴町の55年前の青春時代が思い出されます。

    • nextera より:

      角田 澄彦様

      街てくにコメントいただきまして、ありがとうございます。
      角田様の思い出の白山上商店街とても素敵な場所でした。
      青春時代のたくさんの思い出がある大切な場所なんですね。
      コロナ禍が落ち着きましたら、ぜひぶらっと遊びに行ってみてください。

      今後とも街てくをよろしくお願いいたします。

トップへ
街てく。